【バーレッスンの心得】バーの持ち方や上達のコツを解説

バレエの基本と言えばバーレッスンですよね。今回は初心者や子供から大人まで、自宅で出来るバーレッスンなども含めてお伝えしていこうと思います!


■バーレッスンとは?


バレエを鑑賞するのが好きで自分もバレエをやってみたいと思う方もいらっしゃることでしょう。
舞台上で華麗な踊りを披露するダンサーは、もう基礎訓練などする必要もなく、舞台のリハーサルだけしているのでしょうか。そうではありません。毎日のバーレッスンはどんなレベルのダンサーでも欠かすことができません。バーレッスンをすることで、踊れる身体を維持することができるのです。
ですから、バレエを始めたばかりの方もプロのダンサーも同じバーレッスンを行っているといえます。バーレッスンの中にバレエを踊るために必要な体作りのためのあらゆる要素が含まれており、バーレッスンによってバレエを踊るためのメカニズムを体に組み込むことができるのです。この地道な訓練の中にバレエの本質があるといっていいでしょう。バレエは自分の肉体を媒体とした芸術ですから、厳しい肉体の鍛錬が必要です。自らの肉体を通して美の具現者たらんとすることは容易なことではないのです。


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■バーレッスンの流れを知ろう


① Plie(プリエ)


足のポジション1番~5番を取りながら、膝の屈伸、上体を前、横、後ろに倒していきます。
手の振り、首の角度、上体の使い方など、先生の振り通りにやってみましょう。


②Tendu(タンデュ)


バットマン タンデュともいいます。バットマンは打つ という意味。
打つように強く、膝を伸ばしながら、前、横、後ろに1歩づつ出して、戻して、を繰り返します。簡単そうで、でも、バレエ的な美しさを要求される、意外に神経を使う動きです。
つま先、足首を意識しながら動くことで、バレエらしい美しさが出る基本のポーズです。


③Jete(ジュテ)


グラン・ジュテというと大きく飛ぶポーズになりますが、投げる という意味で、動きとしてはタンデュが床についた状態で動くのに対し、足を投げ出すように床から離れて、空中で止める動きになります。
これも前、横、後ろと出して、戻してを繰り返します。
その時、足が左右入れ替わったりして、はじめは慣れるのに時間がかかるかもしれませんが、こちらも踊りによくでてくる基本です。


④Rond de Janbe Par Terre(ロン・デ・ジャンプ・パール・テール)


一般的にロン・ド・ジャンブ・ア・テールという発音になります。動きとしては片足で半円を描くようにつま先を動かしていきます。ア・テールというのは床についた状態のことで、足を床から離した時はアン・レールとなります。
大きく半円を描いたり、小さく2回、3回、4回と回す時もあり、股関節の動き、上体が付いていかない(お尻ごと動かさない)ように注意します。


⑤Fondu(フォンデュ)


バットマン・フォンデュともいいます。フォンデュは溶けるようにという意味で、ゆっくり粘り強く足を動かしていきます。両膝を曲げた状態から片足を前へ、伸ばしていきます。
地味な動きですが、筋肉を使う動きです。


⑥Frappe(フラッペ)


バットマン・フラッペ フラッペは叩くという意味。足を強く出しながら、つま先をたたくようにすべらせていく、テンポの速い動きです。つま先を蹴りだすときに、軸足(立っている方の足)のくるぶしにかかとをつけた状態から蹴りだしていきます。膝から下の動きなので、慣れないとちょっと苦労するかもしれません。


⑦Adagio(アダージオ)


ゆっくりなテンポの音楽でその音楽にあわせた、動きになります。手の動きも足も大きくゆっくりですが、バランスや柔軟性(足を高く上げたり)が問われますが、上げた足をキープしたり、ゆっくりと動かし続ける、体幹、パワーが必要になります。アダージオで柔軟・ストレッチをいれる先生も多いと思います。よく見る、Y字バランスやバーに片足を乗せる、バレエのレッスンのイメージですね。


⑧PetitBattment(プチバットマン)


プチは小さいの意味。小さく速く足を動かしていきます。軸足にたたきつけるように片足を動かし、軸足、くるぶしの前、後ろ、につけていきます。


⑨GrandBattment(グランバットマン)


グランは大きいの意味、足を大きく、高く、放り投げるイメージで前、横、後ろに早いテンポであげていきます。上体をフラフラさせない、体幹、腹筋が大切ですが、足を高くあげることに集中するなら、お尻ごと動かしても大丈夫です。が、ほとんどの先生はというか、バレエの動きとしては、上体はキープしたまま、股関節から下、脚だけを高くあげ、アラベスクのように後ろに出すときだけ上体(骨盤)が前に倒れる、という前提でレッスンするので、上半身はどうであれ、とにかく脚を高く上げればいいと思うと、注意されます。
ここで、一通りのバーレッスンが終了です。


■神聖なものだから・・・気をつけたいこと。


こうしてバレエのレッスンで行われるバーレッスンにはすべて意味があります。
そしてバーレッスンの時に気を付けなければいけないことはあまりバーに頼りすぎないことです。
バーレッスンはしっかり軸足に立ているか確認するものでバーを掴む力を使って脚を上げたりすることではありません。
そして鏡で正しいポジションにできているかどうか、体の重心が正しい位置にあるかどうかチェックするのもバーレッスンの意味です。
バーレッスンが上達するコツはたまにバーを離してやってみることで自分の立っている位置を常に確認することです。
バレリーナにとってはバーは神聖なものです。バーにぶら下がったり、乗ったり、よりかかったりするのは絶対にいけません。
そしてバレエのレッスンの前のバーの持ち運びは率先してやりましょう。


■代用可能!家でできるバーレッスン


バレリーナのような片足立ちを行うことで、自然なヒップアップが期待できます。片足立ちを行う際に体のバランスがうまく取れないようなら、壁や椅子の背もたれに手を置いて行いましょう。


まず背筋を伸ばしてまっすぐ立ち、片方の足をつま先を伸ばした状態で斜め後ろに引きます。
何回か繰り返したら、今度は真後ろ、真横の方向へも行いましょう。
ヒップ全体の細かい筋肉が鍛えられ、理想の形が手に入ります。


・ウエスト、お腹のシェイプアップメニュー
ウエスト、お腹全体の引き締めには、座った状態で深い呼吸と共に行うメニューが効果的です。呼吸を意識することでより筋肉の引き締めに繋がるのです。


まず、床にヨガマットなどを敷き、足を伸ばした長座の状態で座りましょう。
上半身を少し後ろに倒した姿勢から始めます。バレリーナの動きをイメージしながら、お腹の前に手を置き、息を深く吸い込みます。
吸いきったら、今度は息を吐きながら両手をゆっくり円を描くように上げていきましょう。
両手が頭の上に来て、息を吐ききったら、また息を吸いながら手を元に戻します。
この呼吸と連動した動きを何度か繰り返します。


・二の腕の引き締めメニュー
肌を見せる機会が増える夏に、特に気になるのが二の腕。このメニューを行えば、きっと引き締まった二の腕が手に入り、自信を持って出かけることができるでしょう。


ちょうど自分の腰まで来る高さの椅子やテーブルを見つけます。
腰を前に倒して手が届く距離に立って前屈、背中と腕が床と平行の一直線になる姿勢をとります。体勢のイメージは、椅子をビート板、自分は腕を伸ばしてビート板を持っている、と考えるとわかりやすいでしょうか。
腰が曲がらないよう保ったまま、左に上半身をひねります。そして左腕を後方から前方へ、バレリーナの動きのように大きく回しましょう。体勢のイメージは、ビート板(椅子)を握りながら、体をひねって腕をかいて息継ぎをする、というイメージです。
何度か繰り返したら、今度は右側も同じように行いましょう。
これは二の腕だけでなく、ウエストの引き締めや肩こりの解消にも繋がる一石二鳥な動きです。くれぐれも椅子の背面に力をかけすぎて転倒しないように気をつけてください。


■レッスンが無い日も。動画を活用して毎日レッスン!


今は自宅で出来るバレエレッスンDVDなどもありますが、一番手軽なのはYoutubeですね!「バレエ 自宅」などと検索して頂くと沢山出てくるのでぜひ参考にしてみて下さい!


レッスン以外の日もストレッチやバーレッスンなど簡単に出来るものから取り入れて日々のレッスンをより充実させて、さらに上達できるといいですね!