バレエの悩み-外反母趾で足の形が変形してしまう?予防方法は?

踊る時に重要なものの一つである足。
バレエのレッスンを受けていく中で様々な足の悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

【足の親指の変形・痛み ー 外反母趾】

外反母趾とは簡単に言うと足の親指が人差し指の方に寄って変形してしまう事を言います。トゥシューズを履く方がなりやすいと思われがちですが、普段のレッスンの受け方によってはトゥシューズを履かない方も外反母趾になる可能性があると言われています。 外反母趾になってしまうと親指の付け根あたりがとても痛いですよね、、 もし外反母趾になってしまった際は土踏まずをマッサージしたり、親指を外側に引っ張ったりすると痛みが軽減しますよ! もしなってしまった場合のお話をしましたが、本来バレエは足のうらの筋肉がきたえられて外反母趾予防になりますから、1番ポジションやルルべのとき親指側のみに重心をのせすぎないように、まちがった立ち方をしないように気を付けて普段からレッスンを受けてみて下さいね。

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【レッスン中足が上がらない、又は上げにくい】

レッスン中足が上がらない、又は上げにくいと感じた方はいらっしゃいますか? 特にアダージオの時は足を数秒キープしなければならないからつらいですよね。 無理に足を上げようとして太ももが太くなってしまうなんてことも、、

足が上がらない大きな理由の一つ目は「脚、特に太ももを持ち上げようとしている」ことにあります。脚の浮き始めに股関節が腿を引っ張りあげる訳ですが、脚が低いうちは良し。しかし脚が90度以上に上がるとなると、股関節が腿より低い位置から引っ張り上げる。というのは無理がありませんか?
この「脚を持ち上げるシステム」では脚が上がってくる以上に、股関節がグイと上がって骨盤は傾き、その高さを超えようと必死で固まっている前腿は、力尽きて落ちていきます。これが「脚が重い」と感じる、そのように見える最大の理由です。
パッセ、タンジュ、ルルヴェなど、いかなる動きも「前腿を引く、脚を持ち上げる」ではなく「裏腿を押し出す、脚をすくい上げる」方向性で動き始めてみましょう。

【膝の悩み】

次に多い悩みが「膝」の悩みです。 『膝が伸びない』『膝が曲がってしまう』そういう声は多いです。理由の一つとしては、腸腰筋が短くなってることです。腸腰筋は腰の奥と骨盤から股関節につながる筋肉で、姿勢をキープしたり、股関節を持ち上げるときに使います。 猫背や悪い姿勢などで、この筋肉が短くなってくると膝が伸びにくくなります。 この腸腰筋の長さを整えるトレーニングをすることで、バランスがとれ基本姿勢もよくなりますよ。

【バレエで見えない筋肉を鍛える】

バレエはその立ち姿勢を取り入れるだけで、インナーマッスルをかなり使います。 インナーマッスルは外からでは見えないところの筋肉ですが、これが衰えると内臓をしっかり支えられず内臓が下に下に降りてきて、代謝が悪くなったり、基礎代謝が落ちて太りやすくなります。このインナーマッスルを鍛えることで身体に芯ができ、重心が上がりヒップアップの効果も。バレエ立ちをすると歪んだ姿勢を整えるため、全身の血行が良くなって代謝が上がりダイエット効果も。 バレエエクササイズはストレッチを入念に行い息が上がるような激しい運動はしないので、気軽に続けられます。

【バレエでO脚は直る?】

簡単に表現すると、まっすぐ立った際、両膝が開いてしまう状態です。日本人の8割以上の方が程度の違いはあるもののO脚なのだそうです。そしてO脚のほとんどが後天的な要因で形成されており、適切な対処法を継続的に行うことで改善が見込めるそうです。そしてバレエのポーズには足の内側を鍛える効果が高いため、O脚改善に効果的なのです。 効果的なのは1番と5番のポジション。ポイントとしては股関節から外側に開くことと、膝とつま先は同じ方向を向くことです。ポジションができるようになったら、そこからさらにプリエとかやってみると内転筋が鍛えられてきますよ。


様々な足の悩みはバレエをやっていくなかで付き物ですが、その悩みと上手く向き合い、レッスン前、後のストレッチやケアをしっかりして楽しく踊り続けられるようにしましょう。