トーシューズの起源と発展

400年前、バレエが最初にパフォーマンスされた時、舞台のパフォーマンススペースより客席のほうが上に位置していて、お客さんがダンサーを見下ろしている状態でした。
その為足が非常に見えにくかったのです。そして当時は男性しかステージに立つことが許されていませんでした。
その後、舞台の形状が変わり客席より高い位置に作られるようになった為ダンサーの足が見えるようになりました。


330年前、初の女性パフォーマーが誕生しました。
この頃の女性ダンサーの衣装は非常に大きく動きにくいものでした。280年前、パリでマリー・カマルゴが新しいステップを作り上げました。それがアントルシヤです。彼女は衣装のスカートを短くし、足が見えるようにしました。そして高くジャンプができるように靴についているヒールを取りました。

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220年前、ロンドンシアターにて初めてフライングマシーン(ワイヤーアクション)を使い、ダンサー達を軽く吊るす形で、つま先で踊るのを手伝いました。
200年前、ダンサーはワイヤーに頼らずにつま先で立ちで習得しようとしていました。出来ないことはなかったのですが、あまりにも露骨に苦労がお客さんに伝わってしまっていました。


180年前、マリー・タリオーニはとても厳しいトレーニングを父親のもとで受けた後舞台へのデビューをはたしました。その時に彼女は見事なバレエテクニックで優雅にポイントを踊りました。

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このように、200年前までダンサーはワイヤーで吊るされて踊っていたようです。
いろんな試行錯誤の末に今のトーシューズが出来上がったという訳ですね。

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