バレエのシニヨンが上手くできない人必見!上手な作り方 |NOAバレエスクール

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まず、シニヨンとは?という方も多くないかと思います。シニヨンとは束ねた髪をサイドや後頭部でまとめた髪型のことで簡単に言えば、ポニーテールを丸くまとめたものと思って頂ければいいかと思います。


■ どうしてバレエはシニヨンなんだろう?


では、なぜシニヨンなのか?
いくつか理由があるようです。


① 集中して踊れるようにする為!


髪がまとまっていなければ、集中して踊ることができません。
集中出来ないと、怪我をしてしまうこともありますし、汗で髪が顔や首筋にくっつくと気持ちが悪いですよね。
また、ピルエット(片足を軸にして回転する技法)する時、髪を下ろしていると顔に当たって痛いですし、邪魔で回ることが出来ません。
それと髪を下ろしていると知らず知らずに髪に気を取られ、触ってしまいがちです。
レッスン中は、踊る事だけに集中出来るように、レッスン前の準備としてシニヨンに整える事もとっても大切なんですね。


② 頭を小さく、首筋を長く綺麗に見せる効果がある!


頭を小さく見せ、そして首筋を長く綺麗に見せる効果があります。
髪をぎゅっと結って、レッスンに望むと気分も引き締まり集中力もUPするかもしれませんね。


■ シニヨンを美しく保つために必要な道具


実際に必要なものは、
・霧吹き(水)
・ミスト(まとめ髪用)
・ブラシ
・くし
・ジェル
・20センチぐらいのゴム紐
・シニヨンネット
・Uピン
・アメピン
・スプレー
などです。
バレエ専門店でも販売していますが、レッスンでシニヨンを作るのであれば市販のドラッグストアやスーパーで手に入るものでも大丈夫だと思います。


■ ポピュラーなシニヨンの作り方


(1) ポニーテール


まず、水スプレーで髪を充分に濡らします。とにかく、しっかりと!濡れたぐらいになるまで 湿らせましょう!
ブラシで髪をとかしながら ポニーテールの位置まで 髪をまとめて行きます。
ポニーテールの場所は、あご先と耳の延長線が目標です。
この段階では ゴムでは結びませんが ポニーテールのポイントまで髪を上げましょう。
ポニーテールを丁寧に結ぶと、時間がかかります。でも、この手間を惜しまずに綺麗に結んでおけば、1日激しく動いていても、崩れてきません。逆に、緩んだ状態のままで、ネットをかぶせてピンをとめても、ほどけやすく何度もシニヨンをまとめ直さないといけないことになってしまいます。
結び目はたるみがないように全方向からコームでまとめあげて、ゴムで結んでいる間にもゆるまないようにするのが大切です。


(2) ハードジェル


1回目は、ジェルをつけないで、水分の多いヘアスタイリング剤を全体にかけてしめらせて、ポニーテールをつくっておきます。
ゴムで結んだ状態のまま、コームにジェルをうすく伸ばし、コームを髪に溶かしこんで表面の艶を出していきます。
このときに、髪のゆるみ・たるみも結び目の近くに集めておきます。
全体に行った後、毛束を保ったままヘアゴムをほどいて、もう一度結び直します。
結んだのにもう一度ほどいて結び直すのは、手間のように感じるかもしれませんが、この順番で行うと、毛が太めで毛量が多かったとしても固定しやすいです。


自分一人ですと、他人が後ろから結うよりも難しくなりやすいですが、ゴムでまとめた状態のままジェルをコームで溶かしこんでいくことで、まとめやすくなります。


ほかに、ハーフアップのように上半分を結んで位置を決めてから、下半分を2本目のヘアゴムで結わくやり方もあります。


(3) 前髪を上げます


ポニーテールに結び終わった後の髪にジェルをつけたコームでなでつけていきます。
ジェルが乾いたあと、細い短い毛が浮きやすいので、マトメージュの固形ワックスのような粘着性の高いハードワックスで補強します。ヘアスプレーも効果的です。


(4) ネットを使おう!


ポニーテールの毛束をお団子型にまとめていきましょう。ネットを包む方法にも、細かいコツがあります。
ネットをかぶせる前に、毛束を巻きつけます。


ポニーテールの毛束を1本のままでねじ込んでいくと、毛量の偏りが出てしまいやすいので、毛束の多い人は、半分に分けて、片方を結び目に巻きつけます。


反対側からもう半分の毛束を巻きつけていくと均一になりやすくなります。その上で、ネットをかぶせていきます。


ネットをかぶせたら、ピンを差す前に、両手を使って、毛束を円盤状に広げていきます。この広げる作業をしないと、シニヨンの部分が高く盛り上がりやすくなってしまいます。根元が浮かないように押さえつけながら、外側に円盤を作るようなつもりで薄く広げていくことが大事です。


(5) ピンで固定


円盤状に広げたら、はじめてピンを差していきます。
Uピンとアメリカピンは髪の状態によって、どちらかを使ったり、両方を使い分けていきます。
Uピンは髪の毛を自然に溶け込ませて固定します。抜き差しがしやすいです。固定力はアメリカピンよりも弱いことが多いので、髪への差し込み方をねじるようにしながら差し込めばやや強くなりますが、差し方が違うと抜けてきやすくなります。


例えば、シニヨン全体を大まかに円形に打ち込んで、あとで広げて微調整するときにはUピンが効果的です。毛量が少ない人は、Uピンだけでまとめることもできます。


(6) 仕上げ


耳の横、後ろのうなじの上など 落ちて来そうなところにアメピンを止めて、
スプレーをして 完成です。
スタイリング剤との相性や、ピンの使い分けを工夫して、あなたの髪質に合った美しいシニヨンの作り方を研究してみてくださいね。


■ 不器用ママさんでもできる簡単シニヨンの作り方


お子さんのバレエレッスンや発表会などでシニヨンを作るのはやはりママになりますよね。基本のシニヨンの作り方に大きく変わりはないのですが、お子様のシニヨンを上手に仕上げるポイントをご紹介すると。


何よりのポイントはポニーテールにする手順で妥協しないことです。
子どもさんが嫌がったり、結い上げる方の腕がいたくなったりするので、かなり大変な手順ではありますが、ここが一番大切だと言っても過言ではありません。ヘアジェルを、「こんなに使うの?!」と思ってしまうくらいベタベタにつけると上手くいきます。ヘアジェルがかたまってしまったら、水やスタイリングウォーターをかたまった部分に吹きつけましょう。そうすると、カピカピに乾いていた箇所がまた、扱いやすくなります。


また、毛先にはヘアネットを被せずに、毛先を2つに分けてから、中央のゴムに巻きつけていくという方法もあります。その場合は、ヘアネットを被せない代わりに、ヘアジェルをポニーテールの毛束にも、ベタベタに塗りたくって下さい。そうしておけば、飛び出てくる髪の毛がない状態で、シニヨンヘアを作ることができます。


バレエシニヨンの作り方には、幾つかの種類があります。どの方法が正解だということはなく、ご自身やお子さんの髪質や頭の形にぴったり合いそうな方法を採用するのが一番だと思います。普段のレッスン時から幾つかのパターンを試してみて、ご自身が取り組みやすく、首のラインが綺麗に見えるベストな角度や位置を探したり、お子さんであればより可愛らしくバレリーナらしく見える方法を発見してみて下さい。
また、実際にシニヨンを作るわかりやすい動画も検索すると沢山出てくると思います。動画も活用しながら進めるとよりわかりやすいかもしれません。
ぜひ色々ご覧になってみてくださいね。