モダンバレエと、クラシックバレエの違い | NOAバレエ教室

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バレエはモダンバレエとクラシックバレエと大きく2つに分けることが出来ます。それぞれに歴史や背景があり特徴があります。ここではその違いはどんなものなのかなどご紹介して行けたらと思います。


■ まずはモダンバレエ・クラシックバレエとは何だろう


(1) モダンバレエ


シンプルに一言で言うとすると「現代的なバレエ」です。
形式的なクラシックバレエに対して、自由な発想によって行われるバレエで劇的な展開や幻想性を排除して、抽象的な動きによって構成されます。
一般的にバレエというと、決まった曲で決まった振付を踊り、衣装にはチュチュやタイツが用いられると思われています。しかし、モダンバレエには決まった曲も振付も存在せず、衣装もさまざまです。


(2) クラシックバレエ


シンプルに一言で言うとするとクラシックバレエは、「古典的なバレエ」です。
バレエでも「白鳥の湖」や「シンデレラ」などなど、随分昔に創作され衣装も振付、踊り方も全て完成されたバレエ作品が有りますよね。
それを正しく継承し、上演し続ける事がクラシックバレエ団やバレエ教室の役目といえます。伝統芸能の継承のような感じと思って頂けると分かりやすいでしょうか。
自由な表現を追求するモダンバレエに対して、決まった型のなかでどれだけ美しく舞えるかを追求するのがクラシックバレエといえます。


■ モダンバレエの歴史 (ウィキペディアより参照)


マリウス・プティパにより確立されたクラシック・バレエだが、その古典的な世界に不満を持つ者もいた。その1人、ミハイル・フォーキンはイサドラ・ダンカン(モダン・ダンスの祖)に衝撃を受け、クラシック・バレエにない新しいステップや民族舞踊を採り入れた、革新的な振付をした。そのモダン・ダンスの要素を取り込んだバレエをモダン・バレエと言う。


ミハイル・フォーキンはセルゲイ・ディアギレフに見出され、1907年にバレエ発祥の地・パリで公演を行い、バレエ・ブームを巻き起こした。アンナ・パヴロワ、ヴァーツラフ・ニジンスキー、タマーラ・カルサヴィナなどのダンサーたちが大人気となり、セルゲイ・ディアギレフはバレエ・リュスを結成する。


1912年のバレエ・リュスの公演で、ヴァーツラフ・ニジンスキーが「牧神の午後」で振付家としてデビューすると、モダン・バレエは決定的な革新を迎える。これまでの美しいバレエとは異なる、独自の表現は非常に衝撃を与え、イーゴリ・ストラヴィンスキー作曲の「春の祭典」では警官が介入するほど論議の的となった。


・20世紀以降
モダン・バレエが確立してからも、ドラマティック・バレエ、アブストラクト・バレエなどの革新的なバレエが誕生している。これらのバレエは、モダン・ダンス、ポスト・モダンダンス、コンテンポラリー・ダンス、コンタクト・インプロヴィゼーションなどのダンスに含まれることもあり、曖昧である。20世紀以降はそれらの現代的なバレエと古典的なバレエが踊られている。現代的なバレエの振付家としては、モーリス・ベジャールやローラン・プティ、ウィリアム・フォーサイス、イリ・キリアンがいる。またフィギュアスケートの動きはバレエの影響を強く受けており、フィギュアスケートの選手はバレエの訓練も受けることが多い。さらにバレエの影響はフィギュアスケートにとどまらず、新体操やアーティスティックスイミングの選手もバレエの訓練を受けることがある。また、宝塚音楽学校をはじめとして、舞台俳優を養成する組織ではバレエの基礎は必修に近い扱いを受けている。


■ モダンバレエとクラシックバレエの違い


(1) 振付が違う


・クラシックバレエ
決まった曲で決まった振付を踊ります。自由な表現を追求するモダンバレエに対して、決まった型のなかでどれだけ美しく舞えるかを追求するのがクラシックバレエといえるのです。


・モダンバレエ
曲も振付も自由であることが特徴です。


(2) 衣装が違う


・クラシックバレエ
主にトゥ・シューズを履き、チュチュと呼ばれるスカート状の舞台衣装を着て踊るのが特徴といえます。


・モダンバレエ
トゥ・シューズを履かず素足で踊ることもある。チュチュなど華やかな衣装を着用しないのが特徴です。モダンバレエは、比較的シンプルな衣装で踊られることがほとんどです。そのシンプルさが、肉体美を強調しているように感じられるのかもしれません。
文章で説明するよりも、これは動画の方が圧倒的に分かりやすいです。ぜひご覧になってみて下さい。


モダンバレエとクラシックバレエの違い 比較動画
https://dews365.com/newpost/150875.html


(3) コンテンポラリーダンスとの違い


「コンテポラリー」とは、主に芸術の分野で「現代的なスタイル」をさす言葉です。
「コンテンポラリーダンス」は、バレエやクラシックなどの既存の分類にあてはまらない、新しいダンスのスタイルを指します。1960年代にフランスで始まった前衛的なダンスをつくる運動の流れにあるものだけを指すこともあります。


「分類されない」ことが特徴のカテゴリーなので、コンテンポラリーダンスは何かという定義は人それぞれです。強いて言えば、他のスタイルでは見られないおもしろさがあるという共通点があるかもしれません。


-終わりに
バレエといってもクラシックバレエ、モダンバレエと大きく2つについてご紹介しました。現在お子様をバレエの幼児クラスなどに参加させたいと思っている方や、大人になってからバレエを始めようと考えている方もぜひこのバレエの世界の違いを知って頂き、今後の教室選びやバレエ鑑賞の際の作品選びなどに活用して頂けたらと思います。