代表的なバリエーションが多いドン・キホーテ|NOAバレエ教室

61109346.png


ドン・キホーテとは、スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの小説で、 騎士道物語の読み過ぎで現実と物語の区別がつかなくなった郷士(アロンソ・キハーノ)が、自らを遍歴の騎士と任じ、「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」と名乗って冒険の旅に出かける物語です。1605年に出版された前編と、1615年に出版された後編があります。


クラシックバレエのドン・キホーテは後編第19章から第22章にかけての婚礼の話が主な題材であり、物語の中心は若い男女の恋物語となっています。ドン・キホーテ自身はどちらかと言えば狂言回しの役回りであり、踊る場面もないが、第2幕には彼が風車に突撃する前篇第8章の有名なエピソードも織り込まれています。


■ 第1幕のバリエーション


キトリのバリエーション


活気あふれる広場には人々が行き交い、娘たちが楽しげに踊っています。すると、宿屋の扉があき、主人のロレンソがどこかへ出かけて行きました。すると父親がいなくなったのを確かめて、娘のキトリが姿を現し、軽快に踊り始めたのです


このバリエーションで大切なポイントは、
1分以内の間にバレエの高度なテクニックとダイナミックさが凝縮


■ 第2幕のバリエーション


ドン・キホーテの夢の中


ふと気がつくと、ドン・キホーテはうるわしい森の中にいた。あたりにはたくさんのドリアード(木の精霊)がいます。と、ドン・キホーテはキューピッドに手招きされました。ついて行くと、そこにはドリアードの女王、そして愛しのドゥルシネア姫(キトリ)がいました。ドン・キホーテが姫の美しい姿に感極まっていると、ドリアードやキューピッドたちの踊りが始まったのです。


(1) 森の女王のバリエーション


このバリエーションで大切なポイントは、
高いバランス力が必要となり優雅に余裕のある表情で踊ることがポイントになります。最大の難関といえるのが連続して行うイタリアン・フェッテです。
簡単そうに見えて難しいポイントですね。


衣装は衣装はクラシックチュチュ
涼しげな色味のブルー、グリーン、ホワイトなどであることが多いようです。


(2) キューピットのバリエーション


キャラクター性の強い個性的な踊りで、子供からの人気も高い踊りです。
振り付けの難易度も低めなうえ、踊りの時間も非常に短いです。
初心者が挑戦しやすい曲ですが、テンポが速いのでしっかり音に乗ることが大切で、腕や手の動きでキューピットのキャラクター性が現れるのでしっかり表現しましょう。


衣装はジョーゼット


■ 第3幕のバリエーション


キトリの結婚式でのバリエーション

結婚式というおめでたいシーンでの明るい曲なので、元気に踊ることが大切です。