初心者は知っておきたいターンの種類

バレエのターンは種類がたくさんあり、初心者の方ではとっさに出てくるのが難しいですよね。ここでは沢山あるバレエのターンの種類を書いていこうと思います。


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■ 初心者は知っておきたいアンドゥオール・アンドゥダン


基本的なことですが、バレエにはアンディオール、アンデダンがありますよね。
外旋、内旋の意味ですが、ターンでいえば軸足に対してどちらに回転しているか、を指します。他にもシェネ、ストゥニューなど両足のターンもあります。
バレエのターンは華やかですが複雑で、どんな回り方をするのか、レッスンで出てくるたびに不安な顔をする初心者さんが非常に多いですよね。
フィギュアスケートのターンもそうですが、同じように回っているように見えて、実際は種類もたくさんあります。
今回はたくさんあるバレエのターンのうち、初心者クラスでも出てくるターンに絞って説明していきますね。


■ 移動するターンの種類


ピケ・ターン、スートゥニュ・アントゥールナン、シェネ・ターンが代表的な移動系のターン動作です。ピケ・ターンは片足、スートゥニュ・アントゥールナンとシェネ・ターンは両足でターンします。


片足でターンするピケ・ターンは、軸足と動足で異なる動きをするので、比較的容易に回れると思います。スートゥニュ・アントゥールナンとシェネ・ターンは、両足が同じような動作をします。両足を常にコントロールするように気をつけたいところです。


◎ピケ・ターン (ルティレ) を攻略してみよう!
ピケ・ターンでは、ルティレに上げた足をすぐに下ろしてしまう傾向があるようです。軸足に立つと同時にルティレに上げた動足は回っている間は下ろさないようにします。カウントで考えると、1で軸足の立ちと動足の上げを同時に行い、2で軸足のターンと動足のルティレをキープ、3で軸足のプリエと動足の前出しを同時に行う。このように3つの動きを意識しながら行うと、攻略できます。


■ 移動しないターンの種類


ピルエット、グラン・ピルエット、フェッテ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・トゥールナンが代表的な非移動系のターン動作です。これら3つの回転は全て片足軸で行われます。


ピルエットの動足はルティレの形を取り、軸足に接触しています。グラン・ピルエットの動足はデガジェやアチチュード、アラベスクなど軸足から離れた形になります。フェッテ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・トゥールナンの動足は軸足に接触する形と離れる形の両方を取ります。だからフェッテは難しいのですね...。


◎ピルエットを攻略してみよう!
ピルエットを行うときに一番大切な事は、首をつけること。というのは誰でもご存知のことではないでしょうか? 最初の1/4回転まで顔を正面に残し、最後1/4回転で顔を正面に戻す、と教師が指導することがありますが、この前提条件は、「首の可動域が180度であること」 です。


これが曲者なんです。なぜなら、首の可動域が180度ない人には適用できない条件ですから。


あなたの首の可動域は180度ありますか? 首の可動域が180度ない人が顔を正面に残し、そして戻す動きをすると、首がかしげた状態になり、背骨のまっすぐなラインを阻害します。そのため、回転の軸が取れずにバランスを崩し、きれいな回転が出来なくなるのです。


首の可動域が180度ない方は、顔を一生懸命残したり戻したりせずに回転に任せて自然に顔をつけてみてください。きっとバランスよいピルエットが出来ると思います。しかし首の可動域はとても大事ですから、こちらも可動域を広げるトレーニングを続けてください。とにかく、軸のバランスを崩さないことの方が優先。その次に顔のつけ方をマスターすることです。そうすれば回転数が一気にアップします。


ターンはダンスの基本的な動きの1つです。最初はなかなか難しいと思いますが、練習を繰り返すことで身体が覚えてきます。美しくターンをするポイントとしては、視点を一点にする、腕を利用する、目線を高くするなど、意識次第で大きく変わってきます。
日々のレッスンでも意識していけると、上達に繋がるでしょう♪