【バレエコンクール】レベルを知ってコンクール参加してみない?<国内>

2018.05.28

日頃レッスンをしているとレベルアップの為にヴァリエーションのレッスンに参加してみる、、という方も多いのでは?今回はそのヴァリエーションを披露するコンクールへの参加の仕方やレベル、結果はどうやって分かるのかなどについてお話します!


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■コンクールってどうやって参加するの?

 
現在、日本国内では、多数のバレエコンクールが開催されています。若い人たちがコンクールに挑戦する場合には、何のためにコンクールの参加したいのか、自分の中で目的と目標を確立してから参加することが望ましいでしょう。


また、コンクールの内容を良く調べ、参加することによって、自分が向上できるようなコンクールを選んで参加することが大事です。


国内の多くのコンクールでは本来、バレエの上級クラスの生徒でなければ挑戦できないような難しい演目が児童や中学生の部門に含まれています。それは、主催者自体がバレエに対する理解が低い場合があるからです。


海外のバレエ学校への留学費用を得るため、国内のバレエ団のオーディションの書類審査に入賞歴について記述できるようにするため、発表会以外での場数を踏むためなど、それぞれの目的に合わせて、コンクールを選んでください。


参加の仕方については申込期間の間に申込書を郵送またはFAXし、参加費を支払うと後日郵送などで当日の詳しいお知らせなどが届きます。ですが各コンクールによって様々なので出たいコンクールのHPなどをご覧ください。


■コンクールの審査方法や結果が知りたい

バレエはスポーツではないので、技それぞれに得点が決められていたり、高度な技を幾つ以上含んだ構成でないといけないというルールもありません。なので、同じヴァリエーションの一曲でも、多種多様な振り付けがかのうになります。それぞれの振り付けをどうやって表現しているかが大事になってきます。振り付けにも見る人の好みも表れ、審査の基準の対象ともなってしまいますが、どの審査員にも魅力をかんじさせることのできる人は万丈一致で1位の評価をもらえることもあるようです。


審査員も心ある人間です。感じる心で魅力のあるダンサーには釘付けになるということもあります。それはテクニックというよりは、素敵だ、魅力的だと思わせる何かをダンサーから感じ取るということが起こり得るのです。ミスのないの踊りでも落選し、技術面ではっきりと分かる失敗をしてしまった場合でも賞がもらえる、ということも実際にあるのです。例え、苦手や欠点があったとしても、そのマイナスを上回ることができる魅力を感じてもらうことができればそれで良いのです。失敗した後の繋げ方や、失敗した事を忘れさせることができるくらいの美しい表現や動きで決してしまえばそれはプラスとして取ってもらえることとなります。

また、ダンサーとヴァリエーションの選曲の相性というのも、ダンスの専門家である審査員の先生方はよく見られている点です。

結果発表については基本的にはその場で行います。全員の踊りが終わった後審査員の協議やそれぞれの点数の確認などをした上、舞台上やロビーなど、会場内で行われます。
その後、それぞれ全体で何位だったか、何点だったかなど詳しい情報を郵送でくれるコンクールもあります。


■有名なバレエコンクールとレベル

NBA全国バレエコンクール(東京)

例年1月の初めに開催されます。海外のバレエ学校へのスカラシップ奨学金制度があるので、海外留学を考えている人には特におすすめです。コンテンポラリー部門もあり、時期的にもローザンヌコンクールの足慣らしの場として出場する人もいます。


東京新聞全国舞踊コンクール(東京)

例年3月下旬から4月にかけて開催されます。最も歴史のあるバレエコンクールで有名ですね。ここで優勝できればプロの道も目指せるレベルだと思います。


こうべ全国舞踊コンクール(兵庫)

例年5月に開催されます。首都圏以外のコンクールでは、神戸開催のこのコンクールが一番レベルが高いと言ってよいでしょう。関西をはじめ、西日本の精鋭たちが多く参加するコンクールです。


埼玉全国舞踊コンクール(埼玉)

例年7月下旬に開催されます。こちらも歴史のあるコンクールです。以前より少しレベルが落ちたかなぁという印象も。会場も広くて観覧者も多く、いかにも有名バレエコンクールといった雰囲気です。バレエを知らない人には、このコンクールで入賞したと言っても、「埼玉」と名前に付いているからか「地方大会ね」と思われてしまうそうです。


全日本バレエコンクール(東京)

例年8月に開催されます。日本バレエ協会が主催で、予選ではレオタードでのレッスン審査もあるなど、バレエの基礎も審査されるコンクールとなっていて、ローザンヌ形式に近いと言えるでしょう。


エデュケーショナルバレエ(東京)

例年3月に開催されます。このコンクールは、審査員がすごいです。ワガノワバレエ学校やボリショイバレエ学校から派遣された審査員に見てもらうことができます。それらの学校へ無償で留学できるスカラシップ賞もあります。


ジャパングランプリ(東京)

例年8月に開催されます。年々レベルが上がっているコンクールです。特にアメリカのバレエ学校のスカラシップが充実しているので、英語圏でレッスンを受けてみたい人向けです。


まだまだバレエコンクールはあります。

ザ・バレコン、つくば、川崎、座間、クリエ、FLAP、NAMUE、ヨコハマコンペティション、バレエコンペティション21、バレエユニオンなど。数え切れませんが、これらはほぼ横並びのレベルですので、開催場所や参加料などで決めればよいと思います。


■バレエダンサーを目指すならレベルの高いコンクール?

最近ではコンクールの数もとても増えてきました。
中でも国内でレベルも高く、審査員の方々もプロの方が多く、公正に判断できるのは東京新聞協賛の全国コンクール、全日本バレエコンクール、埼玉バレエコンクール、神戸バレエコンクールなどです。将来バレエダンサーを目指すなら、奨学金を出してくれたり、海外のバレエ学校へ留学できたり、サマースクールに参加出来たりする権利を与えてくれるコンクールに参加するのが良いでしょう。


■レベルが低いは間違い!初心者が目指したいコンクール

初心者の方にオススメなのがプレコンクールというもの。


・FLAP全国バレエプレコンクール
舞台上にて日頃の練習成果の発表や確認、今後コンクール参加を目指す方、コンクールで新しい課題曲に挑戦 する方等、目的はそれぞれ異なりますが確実に今後のステップアップの場となる貴重な機会をお見逃しなく。 コンクール同様、広い舞台でソロで踊る経験を養っておくことは必要不可欠。是非この機会をご利用ください! バレエシューズ又トゥシュースにてお好きなヴァリエーション1曲(2分10秒以内)踊って頂きます。コンクール同様に 上記審査員による公平且つ適切な審査及び長所、弱点などの記載したアドバイスシートで今後の参考にして頂けますよ!


他にもNAMUEコンクールは名古屋や東京、埼玉など多くの場所で行っており、参加しやすいのが特徴です。こちらのコンクールも後日アドバイスシートをくれるので初心者におすすめですよ!


■目標を持ってレッスンを始めよう

コンクール=一人で踊るを言う事ですから、初心者の方にはとても高い目標のように思われるかもしれませんが、舞台上で自分1人のみでそこにいる全員が自分の踊りを見ていると考えるととても良い経験になりますよ。


数々のコンクールをご紹介しましたが、まずは自分にあったヴァリエーションを見つけることから!踊っていて楽しいのは第一ですが、自分のキャラクターにあったものを選ぶと演じやすく、見ている審査員の方々もしっくり来て技術や表現力の審査に集中しやすいのではないでしょうか。
是非大人からバレエを始められた方もコンクールを目指し、レッスンをもっと充実させてみてくださいね。