体幹を鍛える!続けて回るためのバレエ「フェッテ」のコツ

2024.02.01

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■はじめに

バレエを習っているとフェッテに憧れたことがありませんか?フェッテとは、ドン・キホーテや白鳥の湖などのコーダで出てくる回転技で、「鞭を打つ」という意味を持ち、回転しながら鞭を打つように足を曲げ伸ばしする動きのことです。回転技の中でも非常に難易度が高く、回転が続かなかったり、タイミングが合わなかったり、練習していると難しさを感じたことがある方も多いのではないでしょうか?そんな難易度の高いフェッテをくるくると綺麗に回りたいですよね~今回はフェッテについて、身体の使い方や上達するためのコツをお伝えします!

■フェッテの動きにおける身体の使い方とは?

(1) 身体の使い方を意識したフェッテ練習

フェッテの練習をする際は、アームスと脚の動きを合わせるようにしましょう。このタイミングがとても大事で、ずれてしまうと身体が集まらず回転するのが難しくなってしまいます。両腕を開いて閉じる動きと、足の動きがぴったり合っていて、タイミングにズレがないか確認しましょう!そして、なにより身体の引き上げが大切です。フェッテは遠心力で振り回されやすくなってしまいますので、軸足でしっかり床を押し、上体は引き上げて回りましょう。

(2) フェッテのための身体の準備運動

いきなりフェッテの練習をするのはハードルが高いですので、まずは、ピルエットの練習をしましょう。フェッテの最初の入りはピルエットから行うことが多いですし、ピルエットが回れなければフェッテも回ることができません。ピルエットが回れるようになったら次はフェアテをやってみましょう。フェッテとは全くの別物ですが、連続して行う回転技なのでフェアテを練習して、連続して回ることに慣れましょう。フェアテは音楽に合わせて練習するとフェッテを回る時に大事なリズム感も習得できるのでおすすめです!フェアテも回れるようになったら、いよいよフェッテの練習です。最初から続けて何回も回るのは大変なのでまずは、1回転から挑戦していき、回れるようになったら回数を増やしていくと気づいたら32回転できるようになっているかもしれません!

(3) 身体のバランスを保つための練習方法

フェッテを回るために大切なことや気を付けなくてはいけないことはたくさんありますが、回っている最中のバランスが保てなくては続けて回るのは難しいでしょう。フェッテは一度立って回り始めると回り終えるまでずっと同じ足で立ち、もう片方の足は一度も床につきません。軸足となる足の強さも大事ですがバランス力も大事になっていきます。バランス感覚を養うためには、日々の練習を欠かさず行うことが重要です。加えて練習する場合、フェッテはパッセ(ルティレ)の状態で回転しているのでパッセ(ルティレ)でバランスを保つ練習をするのがおすすめです。最初はアテールの状態から、止まれるようになってきたら次はルルべでバランスを取っていきましょう。

■フェッテが上達するための体幹の鍛え方

(1) 体幹を鍛える重要性

バレエに回転技はたくさんありますが、体幹がしっかりしていないと上手に回るのは難しいです。特に「フェッテ」は連続して行う回転技ですので、体幹がなく上体がぶれてしまうと身体がバラバラになってしまい、続けて回れなくなってしまうのです。体幹を鍛えると回転が回りやすくなったり、バランスが取りやすくなったり、たくさんメリットがあります。逆に体幹がないとできなかったり、難しいと感じてしまうことがあるので、バレエを踊るうえで体幹力がとても重要になってきます。

(2) 体幹を鍛えるエクササイズ

体幹を鍛えるエクササイズとして「プランク」がおすすめです!簡単にできるので是非レッスン前や空いている時間でやってみて下さいね。
① 脚を伸ばしてうつぶせになります。
② 腕は肩幅の広さにします。両肘と前腕を床に付けて状態を起こします。
※この時肘は肩の真下に来るようにしましょう。
③ 足指で床を押し、下半身を持ち上げます。
④ 頭からかかとまで一直線になるようにキープします。
※この時お腹が下がったり、お尻が持ち上がり過ぎないようにします。

■最後に

いかがでしたか?フェッテは、小さい頃からバレエを習っていてもできない人もいるほど難易度が高い技です。プロのバレリーナは舞台で簡単にくるくると回っていますが、特に初めて挑戦する方はすぐに回ろうとせずきちんと段階を踏んで練習してみて下さいね。練習と並行して体幹トレーニングも是非やってみて下さい。