バレエの練習場所選びで気をつけたい「床材」

2024.09.02

▪️はじめに

みなさんが普段練習しているスタジオの床やレンタルして使っているスタジオの床はどのような素材で作られているか知っていますでしょうか?または気にしたことはありますでしょうか。床材には種類が2つあります。その素材や違いについて見ていきたいと思います。


▪️床材選びのポイントとは?

(1) クッション性

 コンクリートやフローリングなどの衝撃を吸収しない硬い床は疲労を蓄積し、ダンサーの怪我や身体的リスクを高め、長期的なダンサーとしてのキャリアに影響を及ぼしてしまいます。そのためクッションフロアと呼ばれる塩化ビニール素材でできた床材が取り入れられているスタジオが多いのです。


(2) 滑りやすさ

リノリウムは滑らかな質感ではありながら滑りにくく適度な弾力があります。フローリングよりも滑りにくいですが歩きにくいわけでもありません。万が一転倒してしまってもある程度は怪我防止にもなります。


▪️各種床材のメリット・デメリット

(1)リノリウム

~メリット~
・有害物質の心配がない
・抗菌作用が期待できる
・耐久性が高い
~デメリット~
・価格が割高
・匂いが気になることがある
・アルカリ性のものや紫外線に弱い


(2)木材

~メリット~
・衝撃を吸収する
・湿度調整する
・熱を伝えにくく暖かい
~デメリット~
・傷つきやすい
・水に弱い


▪️練習スタジオはどうなってるの?

どこのスタジオかにもよりますが、ノアのバレエで使用しているスタジオはリノリウム床の素材で、ダンスなどで使用しているのはフローリング床(木材)になります。メリットデメリットがあるのでスタジオにもよってバラバラになるかと思いますが、バレエの練習スタジオでよくみられるのはリノリウム床のイメージがあります。


▪️最後に

みなさんが普段使用しているスタジオはどちらの素材だったでしょうか。もしかしたらどちらかだけでなく、どちらもあるところが多いかもしれません。人によって踊りやすい床と踊りにくい床があるとは思うのでご自身に負担のかからない床のスタジオで練習を重ねてみてください。