-はじめに
バレエにはいくつかの流派があることをご存知ですか?世界3大バレエ団である、イギリスの「ロイヤル・バレエ団」フランスの「パリ・オペラ座バレエ団」ロシアの「マリインスキー・バレエ団」。これらは、それぞれ異なるメソッドで成り立っていますが、どのメソッドが良くて、どのメソッドが良くないということはありません。
今回はそんなバレエにおける「メソッド」についてお話ししていきます!
■ バレエ・メソッドとは
一般に、メソッドとは「方法、手法」のことを言いますが、バレエにおけるメソッドとは「授業法、指導法」のことを意味します。代表的なバレエメソッドとして、
・ワガノアメソッド
・RADメソッド
・オペラ座メソッド
この3種類があげられます。
冒頭にもお話ししたように、バレエには3つのバレエ団があり、それぞれ流派が異なります。
*ロイヤル・バレエ団 = RADメソッド
*パリ・オペラ座バレエ団 = オペラ座メソッド
*マリンスキー・バレエ団 = ワガノアメソッド
メソッドが違えばダンサーの練習方法や踊り方、振り付けにも違いが出てきます。
次はそれぞれにどのような特徴があるのかをご紹介します。
■ バレエ・メソッドの種類と特徴
(1) ワガノワ・メソッド
ロシアのバレリーナ、アグリッピナ・ヤコヴレヴナ・ワガノワが引退後に作った教授法で、「安定した大きな動きの実現」を考えて作られました。人体の機能を細かく分析し、体を自然な流れで動かすための仕組みを研究した訓練法です。
(2) RADメソッド
RADとは、ROYAL・ACADEMY・OF・DREAMINGの略です。この教授法はそれぞれの成長に合った無理のない指導法で、その名前の通り丁寧で上品かつ正確な動きが特徴です。
(3) オペラ座メソッド
指先やつま先など体の細部まで駆使した優雅さが特徴で、それと同時に力強い表現力が生み出されます。そもそもオペラ座メソッドには他のメソッドに比べて明確に定められた型がありません。フランスの伝統を守りつつ、様々な様式を取り入れて作られました。
■ どれを選べばいい?
メソッドの違いによって、バレエダンサーの考え方も変わってくるため、練習方法や教え方、踊り方、振りの作り方に違いが出てきます。ですが、「どこのメソッドが正しくてどこのメソッドが正しくない」といったことはありません!それぞれの教授法による違いを事前によく調べて学んでおくことが大切です。
-終わりに
今回はバレエにおける流派「メソッド」について、ワガノワ・メソッド、RADメソッド、オペラ座メソッドの3種類をご紹介してきました。それぞれの練習方法に異なる良さがあり、その特徴は様々です。日本ではワガノワ・メソッドとRAD・メゾットが有名で主流のようですが、3つの違いと本質をよく学んで選びましょう。
どのメソッドを選ぶのも良いですが、きちんとその教授法を学んできた先生から教わるようにしましょう!