-はじめに
皆さんはコンテンポラリーダンスをご存じですか?最近では東京オリンピック2020の開会式で森山未來さんが、閉会式でアオイヤマダさんがそれぞれコンテンポラリーダンスを披露するなど、目にしたことがある方もいらっしゃると思います。
今日はコンテンポラリーダンスの魅力について分かりやすくご説明いたします!
■ コンテンポラリーダンスとは
コンテンポラリーとは「現代的な」という意味で、クラシックバレエなどの既存の分類に当てはまらない、新しいダンスのスタイルのことをコンテンポラリーダンスと言います。振り付けや表現方法に決まりがなく、自由な身体表現で時代の先端を体現しています。
■ コンテンポラリーダンスの歴史
コンテンポラリーダンスは、1960年代フランスで誕生したと言われ、当初はコンテンポラリーダンスではなく、「ヌーヴェルダンス(新しい舞踊)」と呼ばれていました。1970年代のフランスでは国策により、芸術に大規模な予算が組まれるようになり、首都パリのオペラ座にも現代舞踊部門が設置されました。その指導者として招聘された、フィンランド系アメリカ人ダンサーの"カロリン・カールソン"がコンテンポラリーダンスの母と言われています。
1990年代に入ると革新的な動きの追求よりも新しい表現方法の追求にこだわる振付家が増え、映像、音響、照明、美術、ITを複合的に導入し、名称も「コンテンポラリーダンス」へと変化しました。
そして、ヨーロッパ、アジア、中東へと広まり、各国独自の文化や特色を取り入れながら今もなお発展しています。
■ モダンバレエとコンテンポラリーダンスの違いとは
モダンバレエについては諸説ありますが、20世紀初頭にクラシックバレエの中にある様式美を変えようとして生まれたのがモダンバレエだと言われています。クラシックバレエにはない、民族舞踊のような動きを取り入れたり、チュチュなどの衣装なしで踊ったりと、発展してきました。
モダンダンスの祖となった"イサドラダンカン"は自由な踊りを追求し、身体を締め付けない衣装、裸足で即興により踊りました。
コンテンポラリーダンスはモダンバレエよりももっと決まりがなく、感情表現・スタイル・服装などの自由度を高めた現代的な芸術表現となっています。
モダンバレエは「18~20世紀の西欧の近代に確立された調和の取れたバレエ」であり、コンテンポラリーダンスは「1960年代以降に考案された、形式や伝統にとらわれず、独創的・現代的な表現を生み出したダンス」という違いがあります。
■ バレエにコンテンポラリーは必要か
答えはYESです。まず、現在バレエ団のレパートリーにコンテンポラリーが入っていないところはほぼないです。バレエ以外のジャンルのダンスを取り入れることにより、考え方や表現方法、可能性が広がり、バレエに対しても新しい見方・発見ができるようになります。
バレエコンクールで有名な「ローザンヌコンクール」でもコンテンポラリーダンスの審査があり、その人の感性、表現力などの将来性を見極めることができます。
■ コンテンポラリーダンスの有名作品
① まずは世界で有名なコンテンポラリーダンスの振付家と共に作品をご紹介します。
② ダンス大国イスラエルにある、世界的に有名なコンテンポラリーダンスカンパニー、「バットシェバ舞踊団」の作品です。
③ ボレロで有名なモーリス・ベジャールが日本の歌舞伎を題材に振り付けした「ザ・カブキ」は東京バレエ団に提供した作品です。
-終わりに
いかがでしたでしょうか。コンテンポラリーダンスは人それぞれ自由に感じ取って良いと言うことが最大の魅力です。"難しい"も"意味が分からない"も"何故か好き"も全て正しく、心に響いた感情を感じてみることが大切です。是非これから色んな作品に触れてみて、自分の感情と向き合ってみて下さい!そしてNOAダンスアカデミーでは「JAZZ CONTEMPORARY」というジャンルでレッスンもしていますので、興味がある方は是非レッスンを受けてみて下さいね!
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