バレエにはたくさんのジャンプのパがありますが、大きく分けて5種類に分けることができます。
① 両足で跳んで、両足で着地する
② 両足で跳んで、片足で着地する
③ 片足で跳んで、両足で着地する
④ 片足で跳んで、同じ片足で着地する
⑤ 片足で跳んで、もう一方の片足で着地する
それでは、一つ一つ細かく見ていきましょう。
■ 両足跳び、両足着地
代表的なものが「シャンジュマン」「アントルシャ・ロワイヤル」「アントルシャ・カトル」です。
「シャンジュマン」
5番ポジションから両足で踏み切って跳び、空中で足を入れ替えて着地する動きの事です。
「アントルシャ・ロワイヤル」
真っ直ぐ上にジャンプして、脚の甲迄しっかり伸ばして、空中で脚を打ち付け逆脚に変えて着地する動きのことです。
「アントルシャ・カトル」
右足前の五番ポジションから両足を蹴って飛び上がり、空中で左足前で脚を打ち付け、また足を変え、右足前に着地する動きの事です。
パのつなぎや、アレグロ前のウォーミングアップに行われることが多いです。
十分にプリエし、足裏でしっかりと床を踏み、左右のバランスを均等にしてジャンプすることが必要となります。
■ 両足跳び、片足着地
代表的なものが「シソンヌ」「アントルシャ・トロワ」「アントルシャ・サンク」です。「シソンヌ」
両足で踏み切って跳び、片足で着地する動きです。脚を開いて終わるシソンヌウーベルトと脚を閉じて終わるシソンヌフェルメがあります。
「アントルシャ・トロワ」
真っ直ぐ上にジャンプして、脚の甲迄しっかり伸ばして、空中で脚を打ち付け逆脚に変えて片脚で着地する動きのことです。
(4)「アントルシャ・サンク」
右足前の五番ポジションから両足を蹴って飛び上がり、空中で左足前で脚を打ち付け、また足を変え、片足で着地する動きのことです。
■ 片足跳び、両足で着地
代表的なものが「アッサンブレ」です。「アッサンブレ」
片足を滑らせてジュテの要領で床から離し、軸足でジャンプして、5番プリエで着地します。足を前後入れ替える場合と入れ替えない場合、また、移動する場合としない場合があります。
真上に飛ぶ場合も、移動を伴う場合も、空中でしっかり第5ポジションを見せる事が大切です。
■ 片足跳び、同じ片足着地
代表的なものが「タン・ルベ」「バロネ」です。「タン・ルベ」
ポーズをしたまま、両脚または片脚で踏み切って跳び、同じポースのままドゥミ・プリエで着地する動きです。
「バロネ」
片脚をいずれかの方向に蹴り上げながら、もう一方の脚で踏み切って跳び上がり、蹴り上げた方の脚をスュル・ル・クド・ピエにしながら、踏み切った方の脚で着地する動きのことです。
■ 片足跳び、もう一方の片足着地
代表的なものが「(グラン)ジュテ」「(グラン)パ・ドゥ・シャ」です。
「(グラン)ジュテ」
片脚をまっすぐに伸ばして高く振り上げながら、もう一方の脚で踏み切って跳び、空中で脚を大きく開く動きです
「(グラン)パ・ドゥ・シャ」
片脚の膝を曲げて前に上げながら、もう一方の足で踏み切って跳び、空中で膝を伸ばして脚を前後に大きく開く動きです。
-終わりに
代表的なジャンプをご紹介しましたが、いかがでしたか?
まだまだご紹介しきれないほどの種類があります。
滞空時間が長ければ長いほど、難しいジャンプや、ダイナミックな動きが出来るでしょう。
ですが、いきなり高くジャンプをして練習するのではなく、低めに跳び、しっかり形をキープして、徐々に高さを出していきましょう。
体のつくりから、男性の方が迫力のあるジャンプ、女性の方が繊細なジャンプが見られるのではないでしょうか。
そしてみなさんも一度は思われた事がありませんか?
フィギュアスケートってバレエに似ているような・・・
お分かりの通り、一緒ではありませんが、似ている事から「氷上を舞うバレリーナ」、「氷上のバレエ」とも言われています。
バレエ用語はフランス語を主としていますので、初めての方は混乱してしまうかもしれません。
ですが覚えてしまうと単純なので、すぐに応用が利くようになるでしょう。
ジャンプはその場で跳ぶものもあれば動きの中に組み込まれている物もあります。
もし観劇する時に、一つ一つ注目して見てみるのもいいかもしれませんね。