バレエの影の主役〜ピアニストの知られざる役割|NOAバレエ教室

2024.08.02

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■はじめに

みなさん、バレエピアニストと聞いて、パッと思い浮びますでしょうか?

ピアニストはわかるけどバレエピアニストって何?と思う方もいらっしゃるかと思います。

今回はバレエピアニストについて見ていきたいと思います。

 

■バレエピアニストはどんな人?

バレエピアニストとは日々の稽古、そして公演のための準備を円滑に進めるにあたりとても重要な役割を担っています。

バレリーナの動きを見てその瞬間その瞬間で動きに合った音楽を演奏します。

一般的には稽古場で完結するのがほとんどなので公演にやってくる観客の目に触れることはめったにありません。

また、バレエ講師やダンサーにとっては音楽に関しての教育者という一面もあります。

 

■どのようにリハーサルを行うのか

レッスンでは即興演奏が多く必要になりますが、舞台やコンクールではそれぞれの演目の楽譜通りに演奏しなければなりません。

リハーサル前には必ず原曲をよく聞き、その演目について知って多くことも大切です。

楽譜にはしっかりと音が書かれていなかったり簡略化されすぎてる楽譜もあるので原曲のオーケストラが弾いているのを耳で確かめ、出来るだけ似た音を作る必要があります。

しかし、オーケストラで出来ないことはしないことがポイントです。練習の際にピアノ1人で出来ることは沢山ありますが、本番にオーケストラ全体や指揮者の方も交えるとできないこともあります。

そういった点でも見極めや注意が必要です。音を足した方がいい場合は技術的に可能であればお音を弾き足します。

 

■バレエピアニストに求められるスキルとは

優れたピアニストは洞察力や観察力を持ち、独自の想像力に基づいて楽譜を読みこなし、脳裏に浮かんだイメージを表現力豊かに演奏します。

多くのピアニストはこうした能力をさらに磨くためにジャンル問わず沢山の曲を聴き、本を読み、人と触れ合い、そして古典から前衛に至るまでの多様な芸術を鑑賞しているのです。

バレエピアニストがもたついてしまうとバレリーナにとってもいい練習にはなりません。

現在日本ではバレエピアニストを経験したことがある人が開いているバレエピアニスト育成講座や個人レッスンもあります。

しかし、これを受けたからといってバレエピアニストになれるわけではありません。基本的な知識や技術は身につきますが、一番大事なのは経験をすることです。

実際のレッスンでは例外があったり、講師の方によってスタイルも変わってきます。

そういったイレギュラーなことを解決するためには現場に出て経験するしかないのです。

■最後に

バレエピアニストについて少しは知っていただけましたでしょうか。

日本人で活躍されている有名な方も多くおり、特に蛭崎あゆみさんなどは聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

有名なバレエピアニストの方々はピアノを弾く練習だけでなく多くの経験を費やしているということがわかります。

バレエピアニストは必ずしも音楽大学を出ている必要はありませんが、同等のレベルでピアノを弾くことができる必要があります。

今回バレエピアニストという役職があることを初めて知った方、やってみたいと思った方、募集しているバレエ団ももちろんあるので是非この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。