バレエの「顔を付ける」とは?基本を知ってステップアップしよう|バレエ教室

2023.08.31

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-はじめに

みなさんレッスンする時「顔」付けられていますか?回転する時はもちろんですが、実はそれ以外でも顔を付けなくてはいけない時があるのです!!!今回はバレエを踊る上でとても大切な「顔を付ける」動きについて詳しくみていきましょう~


■ バレリーナがいくら回っても目を回さない理由

バレリーナといえばくるくると綺麗に回転するイメージがある方も多いと思います!一見簡単そうに見える回転技ですが、実際にやってみると目が回ってしまって、難しいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?目が回ってしまう原因は耳の奥の三半規管にあります。三半規管はリンパ液で満たされていて、回転するとリンパ液に波が生じますが回転が止まってもリンパ液は急に止まる事が出来ません。そのため回転が止まった後も回り続けているような錯覚に陥るのです。バレリーナは日頃のレッスンで鍛えられているのと、目が回らないような顔の付け方をしているのでいくら回っても目が回らないのです!


■ 「顔をつける」とは

バレエで「顔をつける」とは動きに合わせて然るべき方向に顔を向けることです。メソッドや振付によって顔の向きが異なる場合がありますが、足を出す時、手を動かす時などある程度決まった方向に顔をつけなくてはいけません。また、ピルエットなどの回転をする時も「顔をつける」必要がありますね。


■ バレエは顔の付け方で変わる

バレエを踊る時になんとなく顔付いていればいいのでは?と思っている方!!!実はバレエを踊る上できちんと顔を付けることはとっても大切で、踊り全体の印象がガラッと変わります。顔の向きに合わせて少し胸を反らせたり、のぞき込むようにしたりして上体の動きも加わると更に動きが大きく見えるので余裕がある方は挑戦してみましょう~


■ 顔の付け方の基本

バレエを踊る上で足を出したりポーズをしたり決まった動きをしますがその時に顔も一緒につけなくてはいけないことが多いです。自然と出来ている方もいらっしゃるかと思いますがいくつかご紹介します!

(1) 足を横に出す時、前から後ろに下がる時は足と逆方向に顔をつけます。例)右足前の5番ポジションから右足を横に出して後ろに下がる時、顔の向きは左。


(2) 足を横に出す時、後ろから前に進む時は足と同じ方向に顔をつけます。例)右足後ろの5番ポジションから右足を横に出して前に進むとき、顔の向きは右。


(3) アロンジェをした時は手の方に顔をつけます。


(4) 第一アラベスクの時は手の方に顔をつけます。


(5) エカルテ・デリエールの時、足が出ている方向と反対側の斜め下に顔をつけます。


(6) エカルテ・ドゥヴァンの時、足が出ている方向の斜め上に顔をつけます。


-終わりに

いかがでしたか?バレエの「顔を付ける」という動きは簡単そうに見えて難しいですが、きちんと顔を付けられるようになると動きが大きく見えたり見え方が変わってきます。舞台に立った時にも同じことが言えますので普段のレッスンから顔をつけて意識していきましょう。