バレエのシソンヌとは?種類とやり方のコツ|NOAバレエ教室

2022.09.28

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ソンヌ」というバレエ用語を聞いたことがありますか?

聞いたことがない方も、ヴァリエーションでよく使われるパなので、「あー!見たことある!」と思うかもしれません。今回はシソンヌの種類とコツについてご紹介します!


■ シソンヌとは?

シソンヌはジャンプの種類の一つで、シソンヌ(sissonne)というフランス語の単語はありません。由来は諸説ありますが、シソンヌ伯爵が考え出したステップの為、その名前を取って付けられたと言われています。
シソンヌの動きは5番ポジションからドゥミ・プリエをして両足で踏み切り、片足で降りる動きです。小さな動きのものもあれば、ダイナミックに大きく移動するものや、着地の仕方が違うものまで、種類がたくさんあるので、今回は呼び方やフランス語での意味も含めて、様々なシソンヌをご紹介いたします。


■ シソンヌの種類とやり方

(1) シソンヌ・フェルメ

フェルメ(fermée)はフランス語で「閉める」という意味です。
5番ポジションから両足で踏み切って跳び、片足で着地します。着地後すぐにもう片方の足を5番ポジションに引き寄せて閉じます。
跳ぶ方向は前、左右、後ろのいずれかで、横に移動するシソンヌ・フェルメは「眠れる森の美女」第3幕のオーロラのヴァリエーションで使用されているパなので、見たことがある方も多いかもしれません。


(2) シソンヌ・サンプル

サンプル(simple)はフランス語で「単純な」という意味です。
シソンヌの基本といえるジャンプで、5番ポジションから両足で踏み切って跳び、片足で着地します。着地する時にもう片方の足はク・ドゥ・ピエにします。この時に前でク・ドゥ・ピエを行うのと、後ろでク・ドゥ・ピエを行う、2パターンがあります。


(3) シソンヌ・ウーヴェルト

ウーヴェルト(ouverte)はフランス語で「開いた」という意味です。
5番ポジションから両足で踏み切って跳び、片足で着地します。もう片方の足は空中に上げたままキープします。
跳ぶ方向は前、横、後ろですが、一番よく使われるのは、前に跳びアラベスクの状態でキープする動きです。


(4) シソンヌ・ウーヴェルト・アン・デヴェロッペ

デヴェロッペ(développé )はフランス語で「発展する」という意味で、ク・ドゥ・ピエからパッセを通過し足を伸ばす動きです。シソンヌをしながらこのデヴェロッペの動きをするので、シソンヌの中でも難しい動きです。
5番ポジションから両足で踏み切って跳び、空中で片足をク・ドゥ・ピエからパッセを通過し伸ばします。
その姿勢を保ったまま片足で着地します。


■ シソンヌ上達のコツ

① アッサンブレとの違い

アッサンブレとよく似た動きなので間違いやすいです。
アッサンブレは片足で踏み切って跳ぶ、シソンヌは両足で踏み切って跳ぶと覚えると、分かりやすいです。


② プリエをうまく利用する

プリエを利用しバネのようにしっかり跳ぶことにより、高さが出るのと、見栄えもよくなります。


③ つま先をしっかり伸ばす

両足のつま先が緩んでいたら、いくら高く跳んでいても美しく見えません。
しっかりつま先を伸ばした状態で跳び、体幹を保ったまま綺麗に着地することが大切です。


-終わりに

今回はシソンヌについて、種類とコツをご紹介しましたがいかがでしたか?
youtubeで「シソンヌ バレエ」と検索するとたくさん動画が出てくるので予習して、是非レッスンで実践してみて下さいね!