外に出たくても出られない、レッスンを受けたくても受けられない。
色んな方がいらっしゃると思います。
そんな時、少しでもご自宅で運動をして運動不足解消したいですね。
自宅レッスンで必要なものは何でしょう?
まずは、レッスンCDが必要です。バーもあればいいですね。でもバーを設置する場所もないし、できれば余計なお金も掛けたくない。そこで、バレエの上達に役立つ「おうちレッスン」 に必要なものと、やり方などをご紹介します。
■ 椅子と鏡と少しのスペースがあればOK!自宅練習に必要なもの
(1)レッスンCD & DVD
海外のレッスンDVDなどでは、レッスンCDとセットになって売られているものがあります。DVDを見てステップを覚え、セットのCDで踊る。そんなことが容易にできるようになっています。CDがなくても、DVDを見ながら一緒に踊ってしまうという手もありますね。ちょっと音出しの操作性が悪くなりますが、DVDだけでも出来なくはないです。
レッスンの難易度も重要です。あなたのレベルに合わせたDVDを購入することをおすすめします。通常DVDでは片方の踊りしかしません。レッスンするときは、同じ踊りを左右で行うことが必要ですので、最初はテレビを自分の鏡だと思って踊ってみましょう。反対側は、もう振りが入っているはずですから、それを思い出しながら行います。
(2)バー
バレエショップなどに行くと、自宅用のバーが売られています。置く場所や金額などを考えると、購入するのは勇気が入りますね。バーはなくても椅子の背もたれなどを利用して支えにできます。壁を使ってもいいですね。普段のレッスンで 「バーに寄りかからないで!」 と先生に言われているはずですから、寄りかからないで自分で立つための良い訓練になるはずです。
(3)ダンスマット
滑りにくい材質でできているダンスマット。一人で動くのに調度良い大きさになっているので、扱いやすいですね。自宅の床の上で直接動くとなると、汚れたり傷がついたりと心配になりますが、マットを敷けばそのような心配もなくなります。若しくは、バレエスタジオで使われているリノリウム素材のマットも購入できますので、そちらもオススメしています。
(4)姿見鏡
背の高い可動式の姿見で十分だと思います。「おうちレッスン」 では脚の形などはあまり気にせずに、上半身の形を特に気をつけるようにしましょう。そのためには姿見で十分ですね。脚の動きは大きなスタジオで確認してください。
■ おさえておきたい基礎練習法
(1)正しい姿勢 (パラレルポジション)
足を揃えて立ち、骨盤をまっすぐ立てる。指の付け根の上に腸骨の一番高いところ、踵の上に尾てい骨、恥骨のすぐ上(丹田)をひいて尾てい骨からウエストの後ろ、耳の後ろを天井の方に引っ張って立つ。あばら骨、肩はストンと落ちるように。
(2)歩き方の注意
歩き初めに胸や顎、肩に力が入らないように腰から踵を踏んでまっすぐ歩くようにする。・足の基本ポジション (1番、2番、3番、4番、5番ポジション)
1番ポジション・・・左右のかかとをつけて股関節から足を開きます。出来るだけ外側に向けます。
2番ポジション・・・1番のポジションからかかとを肩幅と同じ位に開きます。
3番ポジション・・・1番のポジションから片足を前に出しかかとを反対の足の土踏まずにつけます。
4番ポジション・・・3番のポジションから片足を足の横幅1つ分くらいを前に出します。
5番ポジション・・・1番のポジションから足をクロスして一番深いところまで交差させます。
このポジションが出来ないとバレエになりません。
ですが、無理に最初から開くと足の裏の重心が親指にのり土踏まずが落ち胸がそっくり返りバレエの基礎とはかけ離れた格好になります。
上達するコツは無理なく、負担をかけずに少しずつ完成形に近づけることです。
正しい姿勢(パラレルポジション)でまっすぐ腰を立て上から徐々に足先を開いていき足の裏がきちんと踏めるようにパンティーラインをしっかりターンアウトします。これが全ての体を保ちコントロールに繋がります。ここはしっかり使いましょう。
元々腰も足も開いてる関節を持っている骨格の人もいるが、ほとんどの人は少しづつ訓練して開いていく必要がある。子供の場合は8才くらいまでに柔軟性と筋肉を鍛え5番ポジションに立てるようするが、10歳くらいまではきちんと足の先を開いて3番ポジションに出来ることが肝心。
重心は1番ポジションの腰のまま足先がポジションで変わっていく。どちらかの足に重心を移さない。
腰が不均衡になったり土踏まずが落ちたりする格好で無理に頑張りすぎると骨の変形やら筋肉のバランスも崩れ怪我もしやすく、歩くのも大変になることもあるので慎重に正しくやっていきましょう。
(2)手の基本ポジション
肘と鎖骨、背中、あばら骨のバランスを作っていく。お茶、書道、お花、ピアノ、社交ダンス、上半身の基本の動き方はこれら全てに共通します。
【アンバーポジション】
両腕で大きな卵型の円を作り、下におろした形です。
両方の手のひらが自分の顎の方に向いて、両足にくっつきすぎていない位置がベストです。
【アンナバーポジション】
アンバーで作った卵型の円をキープさせながら、胸の前まで持ち上げていきます。
両方の手のひらを自分の胸の方に向けましょう。
【アンオーポジション】
引き続き卵型の円をキープさせながら、頭の上に移動させる。
両手のひらが自分の脳天を向いているのがベストです。
【アラセコンドポジション】
アンオーにした手を下ろし、左右に開く。
両手のひらが正面を向き、ひじと腕全体が丸みをおびているように見えるのが理想です。
(3)椅子に座る時の注意
丹田を軽く引いた状態で椅子に座り、腰と耳の後ろを上に引っ張り、字を書く時は軽く肘を曲げ肘で動かすようにしましょう。手の指先は幼児の練習でスカートを持つとき中指と親指でつまむように訓練していく。肘も体の後ろにいかないように軽く張る。この手が先のポジションの基礎に繋がっていきます。
いつでも気をつけていると練習につながりますので、ぜひ試してみてください。
■ 小さいスペースでもできるセンターレッスン
お家で出来るセンターレッスンに、アダージオ、タンジュ、ロンデジャンプ・フォンデュ、ピルエット、ジャンプ(速め)、ジャンプ(遅め)、アッサンブレ、ポールドブラ
等があります。
■ 基礎代謝アップ!美脚・ダイエットにも効果的!
(1)肩、背中、股関節などの柔軟性の向上
身体の柔軟性が高まると、肩こりや腰痛などの悩みの解消、血行改善による冷え性の解消など、様々な効果が期待できます。バレエを続けていると肩、背中、股関節などが柔軟になるのに従い、関節の動きの幅が広がり、全体的な基礎代謝がアップ。効果的なダイエットにも繋がります。
(2)様々な動きの要となる「体幹」が鍛えられる
バレエシューズを履いて立ったり、回転したりするには身体を支える筋肉が必要です。その際の要となるのが、インナーマッスルとも呼ばれる「体幹」。ここがしっかり鍛えられていると、東洋医学で言われる「丹田」に力が入り、そこを軸とした様々な動きが効果的に行えるようになります。
(3)美しい姿勢が身につく
身体の柔軟性が向上し「体幹」が鍛えられると、日常生活でも無駄の無い動きが可能になります。結果として全体的に美しい姿勢が身につき、魅力的でエレガントな動きが可能になるのです。
■ 音楽や動画をフル活用しよう!
今は自宅で出来るバーレッスンなどと調べると沢山動画が出てくると思うのでそれを参考にやってみるといいでしょう。子供向けのバーレッスンの動画もあるので、バレエをやっていない親御さんはぜひ参考にしてみて下さい。そしてバーレッスンの際にかかせないのがやっぱり音楽です。
バーレッスンの順番に並んでいるCDなども出ているので自分のお気に入りの曲を見つけてみて下さい。
レッスンが終わったあとはクールダウンのストレッチも忘れないようにしましょう。
これは自宅では難しいかもしれませんが、練習用のチュチュというものがあります。
衣装がチュチュの場合遠心力がはたらいて思うように回転ができなかったりするので、プロの方はほぼ必ずチュチュを付けて練習します。
家でも練習して、レッスンの復習も予習もしましょう。
--終わりに
お家で出来る事もたくさんあります。むしろお家でやることで健康増進またはスキルアップにつながります。
しっかり体を動かして、健康な体作りをして色んな菌から体を守りましょう!