バレエは踊りですが、体にとってみるとスポーツでもあります。スポーツに怪我はつきもののように、バレエにも怪我はつきものです。
怪我の予防や軽減が出来る物といえばテーピングですよね。
しかし間違った巻き方をしていては意味がないし、もしくはより怪我をしやすくなってしまうかもしれません。
ここではテーピングをしっかり理解し、オススメの巻き方や方法などをご紹介していきます。
■ テーピングとは?目的と効果を理解しよう
まずテーピングとは、指や手首、足などの関節に巻いて傷害を受けやすい部位を補強、その動きを制限することで怪我や障害を予防し、再発を防ぐ目的で行われます。ギプスのように関節をガチガチに固めるのではなく、動きに支障を来さない範囲で、無理な力が加わっても、捻挫を起こすような関節の動きを制限するものです。
一度怪我をすると、体を動かすことによってまた怪我をするのではないかという不安が残ることがあります。そうなると動きに集中できないばかりか、本来持っている力も十分に発揮することはできません。でもテーピングをすると心理的な安心感が出てくるため、動きに集中することができます。
しかし過度の期待は禁物です。テーピングをしたからといって怪我が治るわけではなく、絶対に怪我をしないというわけでもありません。テーピングをすることで、怪我をしないですむか、怪我をしても軽度ですむようにするためのものだということを忘れないようにしましょう。
■ 目的によって変わる テープの種類
テーピングには大きく分けて、伸縮タイプと非伸縮タイプの2種類あります。目的によって「伸びないテープ」か「伸びるテープ」を選ぶ必要があります。主に「伸びないテープ」は強い固定や圧迫を目的とし、「伸びるテープ」は可動制限や固定・圧迫を目的としています。
テーピングは、これら2つの特性を応用して適切な可動部の制限と圧迫を行います。
■ テーピングのやり方
テーピングをする部位によって、巻き方が変わります。ここでは指の巻き方、そしてバレエでは、トゥシューズを履いてつま先立ちをします。それにより外反母趾になりやすくなります。それぞれの部位ごとに巻き方を紹介いたします。
【指】
① 指を伸ばして、保護する関節をはさむように2カ所にテープを巻きます。これをアンカーと言います。
② 痛みを感じるところまで指を曲げ、少し戻した状態で、指先側のアンカーから指の付け根側のアンカーまでテープを貼ります
③ 指先側のアンカーから指の付け根側のアンカーまで、痛めた関節の上で2本のテープをクロスさせて貼ります。
④ テープを固定するために、最初に巻いたアンカーの上にテープを一周巻いて、完成です。
【足の指】
① テープの片方に切り込みを入れます。
② 親指を切り込み部分ではさみます。爪にテープを被せないように注意してください。
③ 親指のつけ根から、足部内側からかかとに向けて貼ります。
④ 外側のかかとから足底へ巻きます
⑤ 親指のつけ根から足の裏へ、一周して包み込み完成です。
■ テーピングのメリットとデメリットを知ろう
メリットは勿論、怪我の予防、そして軽減してくれます。デメリットは、ある程度専門知識のある人が巻いた方が好ましく、単純なものであれば自分でもテーピングの練習した上で使うことができるという点や自分の身体にフィットしやすいこと、ただし何度も繰り返しテープを巻くと皮膚がかぶれてしまったり、使用するたびにテープを巻くため長期的に見るとコストがかかってしまいます。
-終わりに
今回はテーピングについてご紹介いたしました。
スポーツは勿論バレエも怪我は付き物です。
そしてテーピングは、巻いたからといって怪我が治るわけではありません。
病院や医療機関に行って安静にするのが一番です。
もし怪我をしてしまった場合は迅速に対処できる様にしっかり理解し、万が一に備えましょう。