バレエの立ち方は見た目もキレイでダイエット効果まで!|NOAバレエスクール

2021.11.15

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-はじめに

バレエをやっている人は「姿勢がいい」「立っているだけで綺麗に見える」という印象はありませんか?
バレエでは体の軸をしっかりと保つことや、上半身を引き上げることが重要になります。そのため、立ち方一つとっても意識を行き渡らせて美しく見せることが大切なのです。
そこで、今回はバレエダンサーたちのような綺麗な立ち方のポイントと、立ち方を変えることによって生まれる効果について詳しくお話していきます!


■ バレエの立ち方とは

バレエの立ち方には、大きく分けて「パラレル」と「アン・デュ・オール」の二つがありますが、これは簡単に言うとつま先と膝の向きによって区別されます。
立ち方には色々な種類がありますが、どの場合でも共通で注意してほしいポイントがあります。


① 骨盤の向き

骨盤が床と垂直な状態を保ちましょう。
前に傾くとお尻が後ろに突き出て、反り腰な姿勢になってしまいます。
反対に、後ろに傾いた状態は下腹が出てしまい猫背な姿勢に繋がります。お尻をしめて正しい骨盤の向きを意識することが大切です!


② 上半身の引き上げ

腹筋と背筋を使って背筋をまっすぐ真上に引き上げます。
みぞおちとおへその位置を高くするイメージを持つとより意識がしやすくなります。


③ 肩の位置

肩は気持ち後ろに引き、デコルテを横に広く見せるようにすると美しい姿勢を作ることができます。また、肩に力が入っていると腕の動きが硬くなったり首が短く見える原因になるため、力を抜いてまっすぐ下に下げるようにしましょう!


④ 軸を真っ直ぐに

骨盤、上半身、肩をそれぞれ正しい位置にしたうえで体の軸を真っ直ぐにして立ちます。横から見た時に、頭頂、耳たぶ、肩、股関節、膝のお皿の内側、くるぶしの少し手前が全て一直線になる位置が適切です!


■ バレエの基本の立ち方

バレエには足の基本ポジションがあります。この基本の立ち方によって「パラレル」と「アン・デュ・オール」に分かれます。


~パラレル~

両足を平行にして、つま先とかかとをくっつけた状態のことを言います。
前もも、膝、つま先を全て真っ直ぐ正面に向けているのが正しい姿勢です。


~アン・デュ・オール~

股関節を外旋させて足全体を外側に向けた状態を言います。
このアン・デュ・オールの形を保ったまま、足の置き方を変えるとそれぞれのポジションになり、その形によって番号で名前が決まっています。


・1番ポジション
パラレルから、かかとはくっつけたままでつま先を開いてアン・デュ・オールした形。180度開いて右のつま先から左のつま先までが一直線になるのが正しい形です。


・2番ポジション
1番ポジションから、かかとを自分の足1足半の幅だけ開けた形。この時、どちらかの足に重心が偏ってしまいがちですが、均等に真下に重心を置くことを注意しましょう。


・3番ポジション
2ポジション番から右足を軸足である左足の方に近づけてきます。そのまま1番を通り越して左右の足が前後になる位置に置きます。
軸足の土踏まずの前あたりに右足のかかとが来るようにしましょう。
左右が逆の場合もありますが、どちらも3番ポジションです。


・4番ポジション
3番ポジションから、前にある足を更に自分の足約2足分だけ前に出した形。この時、重心が完全に後ろに乗ってしまったり身体の向きが斜めになりやすいので、おへそがきちんと真正面を向くように意識しましょう。


・5番ポジション
3番ポジションから更に深く足を重ねた形。右足のかかとが左足のつま先に、左足のかかとが右足のつま先にくっついている状態が正しい形です。バレエではこの5番ポジションを使う事が多いので、しっかりとこのポジションを取れるようにしましょう。


■ バレエ立ちのダイエット効果

ここまでで、バレエでは立ち方にも色々な種類があり、注意するポイントが沢山ある事がお分かりいただけたかと思います。
日常生活でもこれらのポイントに気を付けてバレエ立ちを習慣にすると、ダイエットの効果も期待できるのです!


(1) インナーマッスルが鍛えられる

身体をまっすぐ上に引き上げることを意識すると、自然と腹筋背筋に程よく力が入ります。更に、おへその位置を高くするイメージを持つとインナーマッスル(体幹)が鍛えられます。


(2) ヒップアップ効果

バレエ立ちでは、骨盤を床と垂直にした状態でおしりと膝をしめて立つので、骨盤の位置が矯正されると共に、おしりの外側の筋肉を使うことになる為ヒップアップにもつながります。


(3) 肩こりや腰痛改善

普段、姿勢に気を遣わずに生活していると、背筋を使う機会が減ったり肩が内側に丸まってしまい猫背になってしまう人が多いのではないでしょうか。バレエ立ちは足だけでなく上半身への意識の集中も必要になりますので、自然と普段使わない部分の筋肉を均等に使います。すると、姿勢の悪さによって起こる身体への負担が無くなり、肩こりや腰痛の改善につながります。


■ もっと効果を上げるなら

この正しいバレエの立ち方を継続するだけでもかなり効果は見られますが、そこから更にレベルアップした効果を得る為には次のような方法があります。


(1) 腰を落とす

アン・デュ・オールの各ポジションから腰を落とした状態をプリエと言います。プリエはバレエの基本動作でもあります。
この動作は足からおしりにかけての外側の筋肉を全体的に使う為、より引き締め効果が得られます。
また、スクワットと違い内ももの筋肉も使うことによって足のラインを美しく鍛える事が出来ます。
プリエをする時に注意したいのは体の軸です。重心はまっすぐ真下に下ろし、前傾姿勢になっておしりが後ろに突き出てしまわないように気を付けましょう!


(2) つま先立ち

バレエの立ち方のまま、かかとを高く上げてつま先立ちした状態をルルベと言います。これもプリエと同じくバレエの基本動作です。
全ての足の指を均等に使って床を押し、骨盤の位置を上に持って行くイメージでかかとを上げます。
つま先立ちになることでバランスがとりにくくなる為、より体幹に力が入ったり足の筋肉をしめることに意識が行くようになり、効果が得られます。

-終わりに

今回は、バレエの立ち方についてお話してきました。いかがでしたでしょうか?なぜバレリーナの姿勢や動きが綺麗に見えるのか、美しい体型を維持できているのか、お分かりいただけたかと思います。
バレエ立ちは足やお腹、背中などあらゆる部分の筋肉をバランスよく程よく使います。その為ただ痩せる効果があるだけでなく、O脚の防止や姿勢の改善にも繋がり、身体を整えられるのです。
バレエをやっている方もこれから始めようとお考えの方も、レッスン時間だけでなく日常生活にこのバレエの立ち方を取り入れることで、美しい身体づくりを習慣にしていきましょう!