フィギュアスケートとバレエの関係|NOAバレエ教室

2020.01.27

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-はじめに

 冬のスポーツの華といえばやはりフィギュアスケートです。
フィギュアスケートとバレエは大きく違いのあるものですが、選手達の動きを見ていると、ポールドブラ(腕)の使い方から足のポジション、近いところが意外とあるのでは?違いのあるものですが、選手達の動きを見ていると、ポールドブラ(腕)の使い方から足のポジション、近いところが意外とあるのでは?


■ フィギュアスケートとは

 ヨーロッパでは、冬季になると運河や川が氷結するため、スケート遊びが盛んでした。氷の上を獣骨や毛皮でつくった滑走部の付いた履物で滑走したことが、スケートの始まりといわれています。
そして、より早く移動することを追求するスピードスケートと、貴族社会を中心により優雅に滑走するフィギュアスケートに分かれていきました。フィギュアスケートは、氷上に図形=figure(フィギュア)を描いて滑走することからその名前がついたと言われています。


 冬季オリンピック正式種目としては男子シングル・女子シングル・ペア・アイスダンスの4つの競技があり、正式種目ではありませんがシンクロナイズドスケーティングという大人数の競技もあります。
男女シングルとペアはショートプログラム(SP)・フリースケーティング(FS)の2種目、アイスダンスはショートダンス・フリーダンスの2種目の合計点で競い、競技後には上位選手と開催地の選手などが出演するエキシビションが行われます。


■ フィギュアスケート選手はバレエが必要?

村上佳菜子選手は、子供の頃に体操、バレエ、ダンスは一通り全部。全てはスケートに必要な筋力や表現力をつけるための習い事だったといいます。ただ、「基礎」として習うのではなく、フィギュアスケートの基礎が完成してからの「応用」に活かすためのトレーニングとしてバレエを習うのだという声も多く上がっています。どちらも小さいころから習ってしまうと、お金がかかってしまうだけでなく、どちらの基礎もしっかりとしなくなってしまうリスクがあるといいます。


■ フィギュアスケートとバレエの違い

大きな違いは、バランスの取り方にあります。バレエでは体を引き上げて高い位置に重心を起きますが、フィギュアスケートでは摩擦の極端に少ないリンクでパフォーマンスをしなければならないため膝を曲げて重心を下に保ちます。
また、ターンアウトという概念はフィギュアスケートには無いため、選手たちのスパイラル(バレエでいうアラベスク)は上げた脚の膝が真下を向いています。


■ 共通する芸術性と音楽

音楽を体で表現するという点ではバレエもフィギュアスケートも共通するところだと言えます。またフィギュアスケートの大会等で使われている音楽もクラシックが多く、拍の取り方や見せ場も近しいと言えるでしょう。ただ、習得に至るまでの費用や時間の価値はどちらも決して安くは無いため、両立が難しかったり、やめ時の分からない人も多いと言われています。


-終わりに

 フィギュアスケートに活かすためにこれからバレエを習った方が良いの?といった疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。もしフィギュアスケートを始めたばかりなら、氷の上での動きを身体に覚えさせることを優先すべきで、氷の上で上手に動き回れるようになったタイミングでより高度なバランス感覚や柔軟性を求めるためにバレエのレッスンを取り入れることをここではお勧めします。


NOAバレエスクールではバレエの基礎的な動きを集中して習得することができる「超入門」レベルのレッスンを多数用意しています。ぜひ気軽にいらしてください♪


陰陽師の曲と衣装がとても印象的な羽生結弦選手(平昌オリンピック、2018年)


ラ・ラ・ランドの曲に合わせて演技する本田真凛選手(カナダFS、2019年)
https://www.youtube.com/watch?v=ApQvi_R5YG8