若手バレエダンサーの登竜門「ユース・アメリカ・グランプリ」とは?|NOAバレエ教室

2024.05.04

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■はじめに

ユース・アメリカ・グランプリ通称YAGPとは皆さん聞いたことがありますでしょうか。

バレエを習ってる人はもちろん、バレエを習っていない人でも言葉は聞いたことがあるって人は少なくはないかとは思います。

YAGPとはいったい何なのか一緒に見てみましょう♪

■「ユース・アメリカ・グランプリ」とは?

ユース・アメリカ・グランプリでの日本予選ユース・グランプリは2023年10月16日(月)~10月22日(日)にありました。

そこで勝ち抜いた人たちだけが2024年4月11日(木)~4月21日(日)YAGPファイナルに参加することができます。

部門によって日程や参加費用は分かれており、エントリー曲につきましては必ず制限時間を守る必要があります。

YAGPクラシック音楽アプリから音源を使用すること強く推奨していますが、必要に応じてスピード調整や編集を加えても構いません。

クラシック作品については作品リストの中から演目を選ぶ必要があり、年齢により選択できる作品が異なるので注意が必要です。

またクラシック・パ・ド・ドゥの場合も同様です。そのため自分の踊りたい演目があるか問い合わせることもできるため、その際は作品名、役名、動画など詳しい内容をメールにてお伝えください。

■コンクール創設の目的

YAGPとはアメリカをはじめ世界有数のダンススクールで、奨学生として学ぶ機会を与えるアメリカで唯一のバレエスクールになります。

このコンクールは毎年ニューヨークで開催され、国籍を問わない9~19歳のダンスを学ぶ生徒を対象にしています。

YAGPは若いダンサー達が教育を受けてプロとしてこの上ない機会を与えるために、ラリッサ&ゲナディ・サヴェリエフの2人によって創設されました。そして使命を果たすために以下の5つを提供しています。

・ダンスを学ぶ若い生徒たちの為の教育の機会
・American Ballet Theatre Studio Companyとの契約を得る機会
・アメリカおよび世界有数のダンススクールで奨学生として学ぶための機会
・世界トップダンスカンパニーのディレクターの前で踊り、アピールする機会
・著名なマスターティーチャーや審査委員によるワークショップ

創設以来YAGPはダンスを学ぶ生徒や指導者の為の交流の場として国際的に知られており、意見交換や経験共有をすることで最新の情報を得ることができます。

また、コンクールとしても高く評価されているため、YAGPファイナルに選抜され参加するだけでも重要な意味を持ち、将来プロのダンサーとしての第一歩になります。

■日本人ダンサーの活躍

若手バレエダンサーの登竜門としても知られるYAGPですが、歴代でも多くの日本人の方が活躍をしています。

2024年のYAGPもニューヨークで開かれ、9歳から11歳までの「クラシック」の部門での結果は日本人である札幌市の中学1年生、山田優七さんが女子の1位に選ばれました!

世界各地の予選を勝ち抜いたダンサーが参加して、4月11日からアメリカニューヨークで本選と最終審査が行われ、20日に結果が発表されました。

また9歳から11歳の「コンテンポラリー」の部門では京都市の中学1年生、木原琥珀さんが男子の2位になりました!

■最後に

YAGPに参加するにあたり費用の心配をする方が多くいるかと思います。

もちろん安いわけではないので考えなければならない点でありますが、そこでおすすめなのがスカラシップです。

スカラシップとは成績や人柄など多面で優秀な人を対象としたものになり、経営側が支援する制度になります。

世間でよく聞くのは奨学金かと思いますが、奨学金と違うのが給付型のみということです。

またジャッジリクエストというものが存在します。ジャッジリクエストとは予選の踊りだけでは判断がつかず、ボーダーラインにギリギリ届かなかった方をもう一度レッスンを受けてもらい判断するために各国の審査員が相談して数名だけピックアップすることです。

もちろんレベルの高いものにはなりますが、こういった補助やチャンスもあるので目指してる方も憧れてる方も諦めず挑戦してみてはいかがでしょうか。