早く履きたい!トウシューズを履くのに年齢は関係あるの?

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バレエと言えば、トゥシューズというイメージや憧れを持っている方も多いのではないでしょうか?大人になってからでもトゥシューズは履けるの?子供は何歳から履いていいなど決まっているの?という疑問にお答えします!


■バレエシューズとトウシューズの違い


バレエレッスンでは、バレエシューズとトウシューズという2種類のシューズを履いてレッスンをします。この2つはまったく違うものです。


バレエシューズとは、布や革の素材で出来ていて、足裏部分も柔らかく素足に近い感覚のシューズです。トウシューズとは、つま先で立つために作られているシューズで、つま先部分に固い芯のようなものが入っていて平らになっています。
つま先で立つ所作を「ポワント」といいます。このため、「トウシューズ」は「ポワント」とも呼ばれます。


「トウシューズ」には長いリボンがついていることも特徴です。リボンは足首でクロスさせます。


■履ける適切な時期は決まってない?


憧れのトウシューズ... 履いて踊ってみたいけど、バレエを始めてから年数が浅かったり、まだ骨格がしっかりとかたまっていない低年齢のお子様の場合、トウシューズはいつから履いていいものなのか、そもそも履いて立てるのか... わからないことが多いですよね。


基本的に、トウシューズを履く時期は、お稽古場の先生のご判断によって決まるものですが、たとえ先生の許可をいただいたとしても、トウシューズを履くための条件を生徒様ご本人が知っておくことはとても大切です。
もしあなたが10歳以下なら、先生にトウシューズを履く許可をいただいたとしても、少し注意が必要です。


人間の骨は、生まれてからおとなになるまでに少しずつ成長し、固さも質も変化していきます。子どもの骨は、まだ柔らかく、鼻や耳の骨のような「軟骨」がとても多い状態なのです。これが長い時間をかけて、固い骨へと完成していくのです。
一般的に、骨は10歳くらいで固まり始め、女性の場合は生理が始まってから2〜3年経った頃に完成するといわれています。固まる前の、まだ柔らかい骨は、外から強い力が加わると、変形する可能性があります。また、ムリなレッスンで足を使い過ぎると、骨の成長に必要な部分がダメージを受け、バレエを続けられなくなることもあります。
トウシューズを履くには、バレエの基本レッスンで身に付けた筋肉の他に、ある程度固まった骨が必要なのです。これを自分ひとりで見極めるのはとてめ難しいので、トウシューズを履く時期は経験豊富で信頼できる、教室の先生にお任せしましょう。


■大人はいつから履いていいの?


トゥシューズを履ける基準は、年数で決める教室もありますし、お教室によって違ってきますが、基礎がしっかりしていないうちに履くと、怪我の原因になり、とても危険です。


・バレエの基礎が身についている
・腹筋、背筋などの筋力がある
・引き上げ
・軸のある安定した踊り、バランスがとれる
・足首の柔軟性
・足裏の筋力 
  

など...


トウ・シューズは、バレエシューズに比べ固いので、つま先・足先が綺麗かが重要だと思います。指でしっかり物を掴むような感じと、ポワント(爪先立ちのこと)のときに出る足裏のアーチが大切です。そうでないと、トウ・シューズの足裏がまっ平らになって、下駄を履いているように見えてしまいます。また、脚・足首がしっかりしていないと、脚の負担も多くかかり、捻挫をしやすくなってしまうと思います。


焦らず、日々のレッスンを積み重ねていけば、きっとトゥシューズを履ける日がきますので頑張ってください!


■トウシューズを履ける条件とは


いくつか条件をあげるとすれば、、


・甲を真っ直ぐに伸ばす事が出来る事。(足首を最大限に伸ばしてくの字になるような方は履けません。)甲を真っ直ぐに伸ばした上で膝の真中から足の甲を通って真っ直ぐに線を引きます。 その線が甲の真中を通ってポアントの中心部である人差し指あたりに来るようなら大丈夫です。 もし甲の真中を通らずに小指側、もしくは親指よりもはるか外側に線がひけてしまうようなら 少しづつ訓練して甲の真中に線が引けるように足を調整しなければ履けません。


・バーレッスンの間、骨盤を真っ直ぐに安定して保っていられる事。 常に骨盤が前後に動いてしまう方はまだ履けません。


・フォンデュの時背中が後ろに傾かないで、上体が床と垂直に上下出来るだけの 腹筋と背筋がある事。腰椎と大腿部の前面境目がくの字になってしまう腰椎前ワンの方は、 原因である 腸腰筋の短さ、腹筋の弱さを克服しなければ履けません。


・ルルベのバランスで極端に小指の方に体重がかかったりしない事。 (ポアントで立った時に捻挫します。)ルルベしたときに肩が腰よりも後ろに行ってしまうような重心位置の方は、 訓練をしてルルベをしたつま先の中心に重心が来るようにしなければ履けません。


・脚を股関節から無理なく45度以上ターンアウト出来る事。 足首で無理やり開いたりしていない事。


・無理なダイエットをしたために、筋力が低下している方は履けません。 (目安としてきちんとしたフォームで腕立て伏せを5回以上。 スクワットをゆっくりと30回以上出来る事。グランプリエをきちんとしたフォームで10回以上出来るだけの筋力)


・身長に関わらず体重が60キロ以上ある方は、ある程度の筋力が必要です。 スポーツなどでしっかりとした身体が作られている方は問題のない場合が多いようです。 筋力が無くて体重がある場合は脚の指を骨折する恐れがあります。


・足首が丈夫なこと


・足の爪に障害が無いこと
などなど多くの条件があります。


憧れのトゥシューズを履くには年齢は特に関係ありませんが、経験や技術という言葉には収まりきらないたくさんの条件をクリアしなければならないようですね。
普段から足に負担がかからないよう、引き上げる力を意識してみたりなどトゥシューズを履くためにはやるべきことがたくさんありますが、多くの努力をした後に履く一足目のトゥシューズは美しいですよ。日々練習あるのみです!