優雅なリフトを!バレエの「リフト」を成功させるコツ|NOAバレエスクール

-はじめに

バレエ作品の中で、男女2人で踊るシーンを見たことがありますか?そ れは 「パ・ド・ドゥ」といい、ペアが息の合った踊りを展開する、作品における最 大の見せ場でもあります。 そして、そんなパ・ド・ドゥの醍醐味と言えば、男性が女性を持ち上げる「リフト」です。今回は「リフト」の種類や練習方法などについてご紹介します。


■ 最大の見せ場「リフト」


演技の中で男性が女性を高く持ち上げたり、肩に乗せたりする、ダイナミックさと美しさのある技です。
一見すると男性は簡単に軽々とバレリーナを持ち上げているように見えますが、体重を支えるための筋力や、女性側のポジションの正 確さ、2人のタイミングなどがとても重要になってきます。全てが綺 麗に決まってリフトが成功する瞬間、きっと会場を感動させられる ことでしょう。


■ リフトの種類


リフトにも様々な種類があり、それによって組み方や形が異なります。 ここではその一部をご紹介します。

ショルダー


女性は右足を前アチチュード、左足をパッセの形 にして男性の肩に乗るリフト。


リプカ


フィッシュダイブとも呼ばれ、名前の通り魚が海に飛 び込むような形。男性の片方の太ももと腕の間に女性が挟まってい る状態で、女性の頭から足先にかけて斜めに美しいラインを見せるリフト。


アラベスクリフト


女性が第1アラベスクをして、その上げてい る方の足と胴を男性が支えて真っ直ぐ上に持ち上げるリフト。女性 は上がる瞬間に軸足をパッセにする。


■ 体重は関係ある?リフトのコツをつかんで練習しよう


リフトをするには体重制限が必要?女性にとって一番気になるポイントかもしれませんね。
リフトをするのに正式に何kgまでといった決まりはありません。
パートナーの筋力にもよってきますが、平均的に50kgくらいまでがリフトが綺麗に出来る体重と言われています。
身長や筋肉量は人それぞれですから、自分の体に合った体重管理の方法を見つけて
みると良いでしょう。


では、実際にリフトが上手になるためのコツは何でしょう?
まず、女性に関しては、しっかりと男性に体重を預ける事です。
初めのうちは全体重をかけることを遠慮してしまう方も多いでしょ う。
ですが、無理に意識しすぎると力の入り方が変わってしまい、正しい姿勢をキープ出来なくなってしまいます。感覚や体重に慣れていくためにも、反復練習が必要です。
そして、男性にも女性にも言える事は、相手との距離を作らないという事です。日本人なら尚更、スキンシップに対する抵抗があるでしょう。ですが、リフトをする上で大切なのはパートナーをきちんと信頼する事です。女性が体重をかける場所を間違えたり、男性が持つところを間違えたりすると正しい形が作れませんし、失敗や怪我に繋がってしまいます。2 人で声を掛けあって、タイミングを合わせることから少しずつ段階 を踏んで練習してみてください。


■ リフトがあるバレエ作品


◇ ジゼル
◇ ドン・キホーテ
◇ 海賊
◇ くるみ割り人形 など


-終わりに


今回はバレエ作品の最大の見せ場とも言える「リフト」についてご紹介してまいりました。挑戦してみたい、舞台で見てみたいものはありましたでしょうか?
2人のバレエダンサーから生み出される大きな技だからこそ、観客を惹き付 ける魅力や成功した時の美しさがありますよね。
リフトを成功させるには、パートナーとのコミュニケーションや息の合った練習が必要不可欠です。是非、相手を信頼する気持ちで挑戦してみてくだ さい。