「コッペリア」の人気バリエーション | NOAバレエスクール

2019.05.09

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ヴァリエーションは、バレエの見せ場です。舞台の真ん中で、一人で踊る事をヴァリエーションと呼びます。
また、ステップやジャンプの順番もヴァリエーションと呼ばれています。ヴァリエーションを覚えて、雰囲気も考えながら踊ってみると楽しんで頂けるのではないかと思います。
今回はその中から「コッペリア」に出てくる人気のヴァリエーションをご紹介していきます。


■ スワニルダのヴァリエーションの難易度は?

コッペリアに登場するスワニルダのヴァリエーション。
スワニルダのかわいらしい帽子と、白いチュチュが印象的です。
ヴァリエーションの中では知名度も高く、馴染みのある踊りのひとつ。
前半の難易度は低めで、若さや可愛らしさなどの表現力の方が求められます。
しかし、最後にイタリアンフェッテとピケターンの1周が登場するので、後半に難易度が高まります。


(1) 第1幕 スワニルダのVa

ポーランドの農村で、明るく無邪気な人気者の少女スワニルダを演じるバリエーション。バレエではありますが、ダンサーというよりもアクトレス並みの表現力が求められる作品です。


(2) 第3幕 スワニルダの結婚式

結婚式の賑やかな場で、新婦スワニルダが踊る場面。可憐さと優雅さを織りなす振り付けは、バレエ上級者向けです。


(3) 第3幕 祈りのヴァリエーション

コッペリアでは祈り、あけぼの、戦いなどがストーリーと関係なく踊られるディベルティスマンになり、ストーリーとは関係ないためバレエ団によっては省略されることもあります。決定版と言える振付もないため、一人でも複数でも、バレエ団によって演出が違うことはあると思いますが、プロの公演の場合はソリストがソロで踊ることがほとんどではないでしょうか。


■スワニルダの衣装

場面に合わせて変わっていく衣装もバレエの魅力ですよね。
スワニルダの衣装も第一幕では農村で無邪気に踊るシーンなのでチュチュではなくロング丈の衣装が使われたり、第三幕では結婚式のシーンなど華やかな衣装が使われます。
どんな物が実際の舞台などで使われているのかはWEB上でも検索するとみる事が出来ます。レンタル衣装のページなどでも実際の衣装が画像で見る事が出来るので是非見て頂ければと思います。


■コッペリアの男性のヴァリエーション

コッペリアの男性のヴァリエーションは第三幕のフランツのヴァリエーションです。
男性ヴァリエーションの特徴は、なんと言ってもダイナミックなところです。振り付けは、ほぼジャンプと回転から構成されています。
長さは女性と同様に数分ではありますが、その数分間に高難易度で体力を要するテクニックが詰め込まれています。


-終わりに
バレエには沢山の魅力的なヴァリエーションがあります。それぞれにレベル感や演目による雰囲気の違いなどがありますが、どのヴァリエーションを自分が出来るのかなど個人で始めるには少しハードルが高いかもしれませんね。興味はあるけれど実際に自分に出来るのかなど不安な方も多いかもしれません。ですが皆さま是非、勇気を出してヴァリエーションのレッスンにぜひ参加してみてください。インストラクターの先生も参加される生徒さんそれぞれの動きをしっかり見ながら指導してくださいますし、レッスン後など色々と相談に乗ってくださいますのでどうかご安心して参加して頂きたいです。