コール・ド・バレエ(群舞)の魅力|NOAバレエスクール

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-はじめに


皆さんはコール・ド・バレエという言葉を聞いたことはございますか?
かっこいい響きですが、実際はどのようなものなのでしょうか。
今回はコール・ド・バレエがどのような意味なのか、ご紹介していきましょう。


■ コール・ド・バレエ(群舞)とは


コール・ド・バレエ( corps de ballet)とは、フランス語でバレエ団、またはバレエ団のダンサーが構成する集団のことを意味します。
フランス語以外の言葉では群舞の集団を意味し、ソリスト以外の、群舞や大人数の情景を担当するダンサーをひとまとめに指していいます。


■ その他大勢ではない!コール・ドの魅力


コール・ドだからといって、決して板の上で、身分が低いわけではありません。確かに、役柄的には物語にちょっと彩りを添えるものにすぎないかもしれませんが、質の良いコール・ドがなければ、バレエ作品は成り立たないのです。呼吸もポジションの正確さも、音楽性も、ひとつひとつ丁寧に合わさった動きの美しさは、観るものに印象を強く与えるものですよ
大勢で踊るからこその息の合った群舞を見たとき、その光景は圧巻です。


■ コール・ド・バレエを堪能できるバレエ作品


(1) ジゼル ウィリ―の踊り


第二幕ではこのウィリーのそろった踊りが見どころの一つとなっています。
また、フォーメーションがよく変わるので、2階席以上だとフォーメーションの移り変わりがより楽しめます。


(2) ラ・バヤデール 影の王国


第二幕の始まり、ミンクスの美しい音と共にひとりずつダンサーが現れます。
バレエの中でも最も美しいパだと言われるアラベスクがあります。
ダンサーの数も24人か32人と壮大なコール・ド・バレエです。


(3) くるみ割り人形 雪の精


見どころは動きの速いコール・ド・バレエ。
細やかな踊りをしながら大きくフォーメーションが変わっていきます。衣装や振り付けもバレエ団や振付家によってさまざまなのも特徴のひとつです。


(4) 白鳥の湖


白鳥の湖のコール・ドと言えば第二幕が有名です。
サイドから列をなし登場する白鳥達、色んな隊列のコール・ドをみせ、両脇で同じポーズで止まりながら中央ではプリンシパル達が舞を見せるシーンは圧巻の一言でしょう。


-終わりに


バレエと言えば主役たちが踊るヴァリエーションはもちろん見ごたえがありますが、コール・ドは大人数で踊るからこその見ごたえがあり、演目には欠かせないものです。また有名なシーンも多数あるので、コール・ドを意識した見方もまた味があるものになるでしょう。
是非いろんな視点で見てみてください。