■はじめに
みなさんはバレエ作品と言えば何を思い浮かべますか?白鳥の湖?くるみ割り人形?眠れる森の美女?三大バレエとも言われるこちらの3作品は「チャイコフスキー」という作曲家によって世に送り出されました。今回は3作品の中でも最も有名な『白鳥の湖』の魅力をご紹介します!
■チャイコフスキーとは
19世紀後半のロシアの作曲家。幼いころから音楽に親しみ才能に恵まれていました。音楽と関わることのない毎日を過ごしていましたが音楽への思いを捨てきれず、23歳の時にペテルブルク音楽院に入学して音楽家として生きる道を選びます。卒業後モスクワ音楽院で教えながらピアノ協奏曲第一番やバレエ音楽『白鳥の湖』のほかたくさんの作品を発表していきます。その後音楽院の仕事を辞め作曲に専念し、ヴァイオリン協奏曲をはじめ多くの作品が生み出されました。最後の作品となる交響曲第6番「悲愴」の初演を指揮した9日後に急死しています。
■『白鳥の湖』の音楽の魅力とは?
チャイコフスキーが作曲した三大バレエの中で最初に手掛けたのが『白鳥の湖』。クラシックバレエの中で最も人気のある作品の一つで、1875年から1876年にかけて作曲されました。バレエ『白鳥の湖』は世界中のバレエ団でハッピーエンドであったり、悲劇的な結末で終わったり様々なバージョンが生み出され上演されています。多彩な演出が生まれるのは音楽自体が様々な解釈や表現を可能にさせているということです。果てしない大地を思わせる壮大な響き、そしてロマンティックな旋律が『白鳥の湖』の音楽の魅力です。
■聴いたことある!『白鳥の湖』の有名曲
バレエ『白鳥の湖』は全曲聴くと約2時間半あります。どの曲も有名で聴いたことがある曲ばかりなのではないでしょうか?今回は特に有名な曲を厳選してご紹介します!
1.情景
情景と言ってもたくさんありますが組曲にある情景は第2幕の前奏曲に当たります。非常に美しく有名なメロディで白鳥の湖といえばこの曲です。この曲を聴けば誰もが「白鳥の湖」だと分かるはずです!
2.四羽の白鳥の踊り
第2幕の「白鳥たちの踊り」の中に含まれていて、リズミカルな伴奏の上でオーボエがメロディを奏でます。この曲もとても有名な曲で知らない方はいないでしょう。
3.ワルツ
チャイコフスキーが作曲したワルツの中でも有名な曲のひとつです。チャイコフスキーらしい華やかな曲調です。■聴くならコレ!名盤3選
●アンドレ・プレヴィン指揮 ロンドン交響楽団3>
場の雰囲気を良く伝えてくれる演奏で内容的にぎっしりと詰まっている録音です。卓越したバランス感覚、豊かな情感、リズムとアンサンブルがスムーズで不要に力が抜けた自然さが魅力的です。品のある白鳥の湖が聞きたい方におすすめです。
●ワレリー・ゲルギエフ指揮 マリインスキー劇場管弦楽団
2006年と新しい録音で音質が良くオーケストラの響きが美しいです。スケールが大きくじっくり味わい深く聴かせてくれます。マリインスキー劇場管弦楽団のレベルの高さが流石は歌劇場のオーケストラ。バレエ演奏のお手本です。
●サー・ゲオルグ・ショルティ指揮 シカゴ交響楽団
こちらは抜粋盤になります。重低音でゆったりとしたのが特徴で、落ち着いたテンポの運びで流れすぎない演奏です。■おわりに
いかがでしたか?『白鳥の湖』はバレエ経験者であれば一度は見たことがある方が多い作品ではないでしょうか。今回は『白鳥の湖』の音楽について魅力をお伝えしました!鑑賞する機会がある方はバレエだけではなく音楽にも是非注目してみてくださいね~