■はじめに
みなさん、バレエの舞台でも小道具が使用されることは知っていますでしょうか。種類はもちろん様々な大きさのものがありますが今回はタンバリンを使用したヴァリエーションについて見ていきたいと思います。
■タンバリンが登場する演目①「タランテラ」
タランテラとはイタリアの港町タラントが由来の民族舞踊で8分3拍子と8分6拍子の非常にテンポが速い音楽に合わせて踊ります。蜘蛛のタランチュラに刺され、汗をかいて毒を出すために狂ったように踊り続けて死んでしまうことを表現したという説もあります。しかし、陽気で活発な踊りになるためかつては豊穣の祭りにも用いられていたとか。
タランテラはグループやカップルで踊られることが主流の円舞曲です。最初は右回りから始まりますが曲の区切りごとに回る方向を変えたり、テンポも速くなるのが特徴です。何回か繰り返されますがテンポを外さずに踊るのが難しくなります。
■タンバリンが登場する演目②「エスメラルダ」
エスメラルダとはヴィクトル・ユーゴーの小説「ノートルダム・ド・パリ」が原作です。舞台は魔女狩りやジプシー狩りが横行する荒廃したパリで迫害する側・される側という立場に加え、それぞれの恋愛感情が絡み合う物語です。
タンバリンを持って踊る有名な作品であり、主にガラコンサートなどに使用されます。
■バレエ用タンバリンの選び方
タンバリンにもサイズがありますが、大体は18~20㎝を選ぶ方が多いかと思います。なぜかというと本番の舞台で使用されるのが18㎝以下のことが多いので18㎝を選ぶのがいいかもしれません。
■最後に
タンバリンを使用した演目を2作品紹介させていただきましたが、みなさん知っていましたでしょうか。「タランテラ」も「エスメラルダ」もタンバリンを使用する演目でとても有名になります。「タランテラ」ですが、イタリア・ナポリの舞曲になります。多くは8分6拍子で急速なテンポで2人、もしくは3人で激しい跳躍と足踏みで快活に踊ります。細かいステップが多いのにも関わらず動きのメリハリなどがしっかりとされていてとても魅力的です。
また、タンバリンを使うことで音楽にも色が付きます。衣装も可愛いですしダンサーの表情にも注目してほしい作品になります。この機会にぜひ一度は見てみてください!