-はじめに
バレエの世界では、ダンサーたちの実力や役割に応じて「階級(ランク)」が設けられています。その中でも、**「プリマ・バレリーナ(Prima Ballerina)」**は、特に高い実力を持つ女性ダンサーに贈られる栄誉ある称号です。しかし、プリマの他にも「プリンシパル」や「エトワール」など、国やバレエ団によって異なる呼び方や階級が存在し、初めてバレエに触れる方には少しわかりにくいかもしれません。
この記事では、**プリマとは何か?**を中心に、バレエダンサーの階級やその違いについてわかりやすくご紹介します。
■ バレエダンサーには階級がある
(1) プリンシパル
主役級ダンサー。そのバレエ団の顔となります。
(2) ファースト・ソリスト
準主役級のダンサー
(3) ソリスト
主要な役を与えられ、ソロを踊ることができるダンサー。
(4) ファースト・アーチスト(コルフェ)
群舞の中でもリーダー役となるダンサー。
(5) アーチスト
群舞、コールド(バレエ)とも呼ばれるダンサー。
■ パリ・オペラ座バレエ団では呼び方が違う
(1) エトワール
プリンシパルと同じ階級。バレエ団の顔となります。
(2) プルミエ・ダンス―ル(プルミエール・ダンスーズ)
準主役級。ファースト・ソリストと同じ階級。
(5) カドリーユ
アーチストと同階級。
■ 日本人もいるの?世界で活躍するプリンシパル
・吉田都(1965年:英国ロイヤル)・竹島由美子(1970年:オランダ国立/ドレスデンゼンパーオーパー)
・佐久間奈緒(1976年:英国バーミンガム・ロイヤル)
・中村祥子(1980年:ベルリン国立/ハンガリー国立)
・木田真理子(1984年:スウェーデン王立)
・加治屋百合子(1984年:ヒューストン)
・倉永美沙(1987年:北米・ボストン・バレエ団)
・落合リザ(1988年:モスクワ・シティバレエ)
・日高世菜(1991年:ルーマニア・ブカレスト国立歌劇場)
・近藤亜香(1991年:オーストラリアン)
■ プリマと他の階級との違いは?
プリンシパルは主役を務めるダンサーの"職位"として使われますが、プリマ・バレリーナは、実績や芸術性に対して贈られる"称号"に近いニュアンスを持ちます。
エトワールは、パリ・オペラ座などフランス系バレエ団で使われる最上位職の呼称で、プリマと同等の意味を持ちます。
つまり、「プリンシパル=役割」「プリマ・エトワール=称号」という違いがありますが、実際の地位はほぼ同格であり、国や団体によって表現が異なると考えるとよいでしょう。
■ 階級を知ると観劇がもっと楽しくなる
バレエ作品を観るときに、誰がプリンシパルなのか、ソリストなのかを意識することで、演出の意図やキャスティングの工夫にも気づきやすくなります。また、ダンサーの昇格や役割の変化を追うことで、より深く舞台を楽しむことができます。
-終わりに
いかがでしたでしょうか。海外で活躍したいと考えるのならまずは留学です!そのためには日本の
コンクールなどで優勝してスカラシップなどを獲得することが近道に
なるでしょう。日本人バレエダンサーもこのように世界でたくさん活躍
しています。たくさん練習して憧れのバレエ団に近づけるように頑張り
ましょう。