ロマンティック・バレエの代表作!「ジゼル」のあらすじを解説!|ノアバレエ教室

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「ジゼル」は「ラ・シルフィード」「白鳥の湖」とともに三大バレエ・ブランのひとつに数えられるロマンティック・バレエの代表作として知らる。1841年6月28日、パリ・オペラ座で初演され、恋の苦悩や切なさを感じさせる作品だ。


■第一章あらすじ


村娘ジゼルと農民に変装したアルブレヒト
ジゼルは、身体は弱いが笑顔を絶やさない踊り好きな娘だった。ジゼルにはロイスという恋人がいた。しかし、農民であるロイスは偽りの姿。
二人は想いを通わせるが、ジゼルに恋する村の青年ヒラリオンには面白くない。彼はアルブレヒトが普段の衣装や剣をしまう小屋を見つけ、村の青年ではないことを暴く。


ある時、ジゼルの村にアルブレヒトの婚約者バチルダを連れた貴族が村に立ち寄った。ヒラリオンはアルブレヒトの剣を持ち出し、ジゼルの前に婚約者バチルダと公爵を連れて、その身分を暴いてしまう。


身分を暴かれたアルブレヒトは、バチルダの手にキスをする。
それを見たジゼルは気が動転し、髪を振り乱して錯乱し、母の腕の中で息絶えてしまう。


■第二章あらすじ


森の精霊ウィリーの女王ミルタ
森の沼のほとりの墓場は、結婚を前に亡くなった処女の精霊・ウィリーたちが集まる場所。そのウィリーたちは毎晩墓場から抜け出して踊り狂い、通りかかった若い男を死ぬまでおどらせていた。その伝説の通り亡くなったジゼルもウィリーとなっていた。


ある日、ジゼルの墓に許しを請いにやってきたヒラリオンはウィリーに追い立てられる。
そして、自責の念を感じるアルブレヒトも深夜にジゼルの墓を訪れた。ウィリーたちがヒラリオンを追う間、ジゼルを失った悲しみと悔恨にくれるアルブレヒトが彼女の墓を訪れ、亡霊となったジゼルと再会する。


ヒラリオンはウィリーたちに捕らえられ命乞いをするが、女王ミルタは冷たく突き放し死の沼に突き落とす。


精霊ウィリーに捕らえられるアルブレヒト
ミルタはアルブレヒトをも捕らえ死に追いやろうとする。アルブレヒトが最後の力を振り絞り踊るとき、朝の鐘が鳴り、ウィリーたちは墓に戻っていきアルブレヒトは助かった。


ジゼルも朝の光を浴び、アルブレヒトに別れをつげて消えていくのであった。


■ジゼルの魅力


主人公が死装束で踊ることは最大の特徴。これは、他のバレエ作品では見られないことなので、ジゼルならではといえる。 また、ダンサーによって解釈が異なるという点も特徴のひとつ。


踊りの好きなかわいらしい村娘のジゼルを踊るには豊かな表現力、力強い跳躍やスピードのある回転をはじめ素晴らしいテクニックが必要。ラストのアルブレヒトとの別れのシーンは、切ない。