かわいらしい曲が多い「くるみ割り人形」の曲目一覧|バレエスクールNOA

2022.12.10

pexels-afroromanzo-4028878.jpg
AfroRomanzoによる写真: https://www.pexels.com/ja-jp/photo/4028878/


-はじめに

寒くなると町にイルミネーションが飾られたりクリスマスソングが流れていたりして一気に雰囲気がクリスマスになりますよね!そんなクリスマスシーズンによく耳にするのが「くるみ割り人形」。クラシック音楽に詳しくなくても何曲かは知っている方が多いのではないでしょうか?今回は「くるみ割り人形」についてご紹介します!!!


■ クリスマスの定番「くるみ割り人形」とは

ピョートル・チャイコフスキーが手掛けた最後のバレエ音楽で1892年にサンクトペテルブルクのマリインスキー劇場で初演され、チャイコフスキーが作曲した「白鳥の湖」「眠れる森の美女」と共に3大バレエとも呼ばれています。バレエ「くるみ割り人形」は、1816年にプロセインの作家E.T.A.ホフマンによって書かれた「くるみ割り人形とねずみの王様」をアレクサンドル・デュマが脚色したものが原作となっています。舞台がクリスマスイブであるという事が「くるみ割り人形」がクリスマスの定番になった理由の一つです。


■ 作曲家チャイコフスキー

19世紀後半のロシアの作曲家。幼いころから音楽に親しみ才能に恵まれていました。法律学校で勉強して法務省で働き始め音楽と関わることのない毎日を過ごしていましたが音楽への思いを捨てきれず、23歳の時にペテルブルク音楽院に入学し音楽家として生きる道を選びます。卒業後モスクワ音楽院で教えながら、ピアノ協奏曲第1番やバレエ音楽「白鳥の湖」のほかたくさんの作品を発表していきます。その後音楽院の仕事を辞め作曲に専念し、ヴァイオリン協奏曲をはじめ多くの作品が生み出されました。最後の作品となる交響曲第6番「悲愴」の初演を指揮した9日後に急死してしまいます。情緒的で親しみやすいメロディーラインは、生誕から約180年、他界から約130年が経った今でも世界中の人々から愛されています。


■ 「くるみ割り人形」の曲名一覧

第1幕

1.序曲
2.第1曲:クリスマスツリー
3.第2曲:行進曲
4.第3曲:子供たちのギャロップと親たちの登場
5.第4曲:ドロッセルマイヤーの到着
6.第5曲:グロスファターの踊り
7.第6曲:クララとくるみ割り人形
8.第7曲:戦い
9.第8曲:冬の松林で
10.第9曲:雪の精のワルツ


第2幕

1.第10曲:お菓子の王国
2.第11曲:クララと王子
3.第12曲:ディヴェルティスマン a.チョコレート(スペインの踊り)
4.第12曲:ディヴェルティスマン b.コーヒー(アラビアの踊り)
5.第12曲:ディヴェルティスマン c.お茶(中国の踊り)
6.第12曲:ディヴェルティスマン d.トレパック(ロシアの踊り)
7.第12曲:ディヴェルティスマン e.あし笛の踊り
8.第12曲:ディヴェルティスマン f.メール・ジゴーニュとポルシネルたちの踊り
9.第13曲:花のワルツ
10.第14曲:パ・ド・ドゥ
11.ヴァリアシオンⅠ:タランテラ
12.ヴァリアシオンⅡ:金平糖の踊り
13.コーダ
14.第15曲:最後のコーダとアポテオーズ


■ 一度は聞いたことがある有名な曲と解説

花のワルツ

チャイコフスキーのメロディーメーカーとしての才能、サウンドの魅力などが凝縮されているとても魅力的で全曲中最も華やかで有名な曲です。


金平糖の精の踊り

当時発明されたばかりの楽器チェレスタを起用した最初の作品として広く知られています。


ロシアの踊り トレパック

軽やかなテンポと爽快なメロディーから運動会でBGMとしてもよく用いられています。


行進曲(Marche)

子供たちがクリスマスツリーを囲んで踊ります。弦楽器で奏でられるメロディーは子供たちの弾む心と体を表します。


中国の踊り

お菓子の国に住むお茶の葉の妖精が華麗なダンスを披露します。弾むように刻むファゴットとコントラバスの歌をフルートが優しいメロディーで包み込みます。


足笛の踊り

可愛らしくて優しい曲調の聴きやすく親しみやすい曲です。携帯会社のCMでおなじみのあの曲です。


-終わりに

「くるみ割り人形」についてご紹介しましたが曲名だけでも聞いたことある方いらっしゃったのではないでしょうか?クリスマスシーズン町で流れていることも多いと思うので是非耳を澄ませて聞いてみてくださいね~