Pose バレエ解説動画集
ピルエット
ピルエット(腕と立ち上がりの連動)
ピルエットは片足を軸にして回る技です。この動画では、回り始める前の腕の使い方と、軸足の踵(かかと)のタイミングという2つのポイントを取り上げます。回転そのものよりも、立ち上がる瞬間の準備に注目した内容です。
準備の姿勢
スタートは4番プリエです。右手が前、左足が前という形をとります。このとき左手は横に開いたアラセゴンにします。アラセゴンは腕を体の横方向へ広げたポジションで、体の横の広がりをつくり、回転や移動のときにバランスを取りやすくする役割があります。
4番ポジションは、5番ポジションから前足を1足分ほど前に出した形です。膝を曲げて体を沈めた4番プリエが、ここでは回転の準備(プレパレーション)になります。プリエが浅すぎても深すぎても軸に乗りにくくなるので、自分が立ちやすい深さと足の幅を見つけておきましょう。
腕と立ち上がりのタイミング
プリエした状態から、前にあった右手を開きます。そこから両手を体の前で合わせて、アン・ナヴァンの形にします。アン・ナヴァンは、両腕をおへその少し上あたりで丸くそろえたポジションです。
大事なのは、この腕が前で合流するタイミングと、脚で立ち上がる動き(ルルヴェ)を合わせることです。ルルヴェは、足の裏で床を押しながらかかとを上げ、足の指の付け根で高く立つ動きを指します。腕が合わさる瞬間と立つ瞬間がずれると、回転に入る勢いがそろいません。腕と脚を別々に動かすのではなく、ひとつのつながった動きとして立ち上がる意識を持ちます。
軸足と踵の注意点
やってはいけないのは、立つ直前に軸足の踵を動かすことです。また、あらかじめ踵をずらして「立つ準備」をしてから立ち上がるのも避けます。準備の段階で踵が動いてしまうと、軸の位置がぶれてしまいます。
理想は、4番プリエの形をギリギリまで保つことです。そして最後の一瞬で、左右の踵が同時に床から離れるように意識します。片方の踵だけ先に浮いてしまうと軸が傾くので、両足をそろえて上がるところがポイントです。
腕が前で合流するタイミング、ルルヴェで立ち上がるタイミング、そして両方の踵が同時に床を離れるタイミング。この3つがそろうと、ぐらつかずに軸へ乗って回り始められます。